ヒットがみえるエンタメマーケット情報サイト

  • ORICON BiZ onlineのご案内
  • お問い合わせ
  • サイトマップ

ニュース一覧 > CLOSE UP

(2010/02/24)

少ないチャンスで最大の効果をあげる、洋楽アーティスト来日施策の新展開

 邦楽と比較して、洋楽はアーティストとユーザーの触れ合いを作りにくい。「若者の洋楽離れ」が喧伝される昨今、アーティストのプロモーション来日の重要性は、ますます高まっている。また、世界の音楽市場における日本の地位が向上したことで、実際に来日するアーティストの数も増加傾向だ。

 プロモーション来日時に行われるのは、主に地上波テレビなどのメディアへの露出、そして、ライヴ・イベント。人気アーティストになればなるほど、本格的な来日公演をアルバムのプロモーション期間に行うのは難しい。それゆえに、プロモーション来日はリスナーにライヴを見せる貴重な機会でもある。実際に今年の1月に来日したアリシア・キーズとノラ・ジョーンズは、4年以上、単独公演が実現していない。両者とも今回の来日でライヴ・イベントを行っているが、レコードメーカー担当は、「アーティストの魅力を伝えるには、パフォーマンスを見せるのが一番」と口をそろえる。


■露出の幅を広げるアパレルメーカーのスポンサーシップ

 プロモーション来日の件数が増えているとはいえ、洋楽のプロモーションにとっては「少ないチャンス」であることに変わりない。その効果をいかに最大化するかが、レコードメーカーにとっては大命題である。今回の2つのケースでは、来日中のライヴ・イベントのセールス効果をより高めるべく、興味深い試みが行われている。

 まずは、アリシア・キーズ。発売元のソニー・ミュージック ジャパン インターナショナルは、1月14日にビルボードライブ東京にてプレミアム・ライヴイベントを開催したが、このイベントには、『SWORD FISH』などの女性向けファッションブランドを展開するIKUTA HOLDINGSがスポンサーとしてついた。

 当日のイベントは、ライヴ前に東京ミッドタウンにてレッド・カーペット・イベントも開催。道端ジェシカ、杏ら人気モデルらも登場し、会場を盛り上げた。また、ライヴ会場には、中島美嘉やJUJUといった人気アーティストが詰め掛けパフォーマンスを堪能した。この豪華キャストによるイベントは、地上波テレビの情報番組から、当日来場した著名人によるブログなどでも紹介され、パブリシティーに幅をもたらした。

アリシア・キーズ、来日時のテレビ露出状況

■より多くのユーザーにライヴを見せる生中継施策

 一方のノラ・ジョーンズ。EMIミュージック・ジャパンでは、1月20日に東京・赤坂BLITZにて完全招待制のライヴ・イベントを実施。そして、同イベントの様子を、『Yahoo!ミュージック』内の「EMIチャンネル」にて、生中継した。PCのみでなく、携帯電話からも中継を鑑賞できることも、今回の大きな特徴。また、『Twitter』でもライヴの模様を中継した。中継の延べ視聴者数は約2万2000人。当日の招待客が500人だったことを考えれば、一回のライヴをより多くの人に見せるという目的は達成されたといえる。

ノラ・ジョーンズ、スペシャルライブ、PRの広がり

 数少ない来日機会をいかに広い露出につなげるか――これは洋楽レコードメーカーの大きな課題である。1回のライヴイベントをより広い露出につなげた今回の2つの例は、この問題の解決にヒントを投げかけている。

『Alicia Keys Premium Live presented by IKUTA HOLDINGS Co.,LTD.』
東京ミッドタウンにて行われた『Alicia Keys Premium Live
presented by IKUTA HOLDINGS Co.,LTD.』(1月14日)の
レッド・カーペット・イベントの様子。左から道端ジェシカ、
アリシア・キーズ、杏(photo:YASUNARI KIKUMA)

『ノラ・ジョーンズ スペシャル・ライヴ』
東京・赤坂BLITZで行なわれた『ノラ・ジョーンズ スペシャル・ライヴ』(1月20日)の様子((c)藤本和典)

Go to Page Top

Go to Page Top