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(2010/02/15)

『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』主題歌ヒットで“オリジナル”アニメが熱い!

■製作期間2年の渾身作

 09年8月、テレビ東京とアニプレックスが原作のない“オリジナル”アニメの制作・放送に共同で取り組む「アニメノチカラ」プロジェクトを発表以降、アニメファンや業界人から熱い視線が注がれてきた。そして、この1月からスタートした「アニメノチカラ」第1弾作品『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』(テレビ東京系/毎週月曜日25:30〜)が、1月期のテレビアニメの中で最も話題の作品のひとつとなっている。

 これまで『かみちゅ!』(05年)、『BLOOD+』(同)、『天元突破グレンラガン』(07年)、『地獄少女』(05〜09年)といった原作のない作品をヒットさせてきたアニプレックスが久しぶりにチャレンジするオリジナル作品とあって放送前から話題となっていたが、第1回放送後からは、背景やわずかな指の動きまで丁寧に描き込まれた作画や、異文化が融合した世界観、先の読めないストーリーに対する高評価が口コミで波及している。

 「『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』の開発には、監督、脚本、美術スタッフとともにスペインへロケハンに行くなどして、舞台やストーリー、キャラクター設定を徹底的に詰め、脚本に着手するまでに1年、トータル2年以上かけて放送にこぎつけた」(アニプレックス・横山朱子プロデューサー)という渾身作だ。


■質の高い音楽も好評

 音楽にもとことんこだわった。オープニング曲のKalafina「光の旋律」は、作品の世界観にマッチした楽曲だが、それもそのはず。「主題歌はKalafina以外には考えられないというくらい、どうしてもKalafinaでやりたかった」と横山氏。「既存の曲をお借りする形ではなく、Kalafinaのプロデューサーの梶浦由記さんにシナリオやビジュアルをすべてお渡しし、この作品のために書き下ろしていただきました」

 その熱意が作品と親和性の高い主題歌を生み、「光の旋律」はオリコン2/1付週間シングルランキングにおいてKalafinaの自己最高となる初登場7位を記録した。

 一方、ストーリー全体を物悲しさ、終末感が支配するなか、その世界観をガラリと一変させるのが、戸松遥の歌うエンディング曲「Girls, Be Ambitious.」だ。「作品の設定は“終わりゆく世界”。でも、作品を通して伝えたいことは悲しみではなく、“悲しみの中にも人は希望を持って楽しく前向きに生きていける”ということなので、エンディングは盛り上がる曲で締めたかった」(横山氏)という構想どおり、人気声優・戸松遥の元気あふれるポップなエンディングテーマは、シリアスな作品に別の魅力を加えている。

 さらに、劇伴を担当するのは、これまで数々のドラマ・映画の音楽制作を手がけてきた大島ミチル。「オーケストラの大編成を得意とする大島さんに今回はあえて小編成でお願いし、ヨーロッパの民族テイストを醸し出す劇伴にしていただきました。 “ヨーロッパ土着の雰囲気を出したい”という神戸監督の強い希望もあり、フランス語の歌ものはフランスでレコーディングした」という徹底ぶりだ。

 4月からスタートする第2弾作品『閃光のナイトレイド』の音楽は、バイオリニスト・葉加瀬太郎が担当することが発表されていることからも、音楽に対しても並々ならぬ熱意を持って取り組んでいるプロジェクトであることがうかがえる。


■二次利用も好調

 視聴層のボリュームゾーンはM1だが、「予想以上にF1に支持されている」(横山氏)という本作は、二次利用も好調。「ステーショナリー系やタオル、マグカップ、デジタルコンテンツのオファーも多数寄せられています。PSPのゲーム化も決定し、今春発売。3月24日発売のDVD/BDの内容にも力を入れていますが、スピーディーな二次利用展開が可能なのがオリジナル作品の利点ですので、極力速く、大きく育て、プロジェクトの認知拡大やブランド化につなげられれば」と意欲的だ。

 アニメの力と音楽の力のシナジーにより、さらなるビジネス拡大が見込めそうな大型プロジェクトは、今後への期待感を増幅させる好スタートを切った。

『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』
「アニメノチカラ」プロジェクト第1弾
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』
(c)Paradores・Aniplex/第1121小隊

Kalafina「光の旋律」
作品にマッチしたOPテーマが
自己最高の初登場7位を記録した
Kalafina「光の旋律」

戸松遥「Girls, Be Ambitious」
20歳の人気声優・戸松遥が歌うEDテーマ
「Girls, Be Ambitious.」

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