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(2010/02/05)

ケータイ小説、電子コミックに続くか?出版58社が雑誌有料配信に挑戦

■出版社58社91誌が雑誌有料配信を模索

 数年来の出版不況が叫ばれるなか、いち早くデジタル化に成功したコミックや書籍に続き、雑誌の有料配信が実用化に向けて動き始めた。日本雑誌協会・デジタルコンテンツ推進委員会に参加する出版社51社とパートナー企業45社からなる「雑誌コンテンツデジタル推進コンソーシアム」が、雑誌の有料ネット配信に向けた第T期の実証実験を1月28日にスタートさせたのである。

 実験のプラットフォームになるのは、出版社58社91誌が参加する共同ウェブサイト『parara(α)』。09年10月〜12月に発売された一般誌から専門誌までバラエティに富んだコンテンツがラインナップされている。

実証実験イメージ

 利用できるのは、昨年、雑誌等で公募したモニター3000人強。男女比は半々で、雑誌を最も購読する層の30〜40代が6割を占める。モニターには仮想通貨として「パララ」が5000ポイント付与され、それを使って擬似的に購入する仕組み。各記事1ページ10パララ、10ページ以上で100パララという値付けがされており、各誌とも記事単位でも購入できるのが特徴だ。

 今回、記事単位での配信にトライした経緯について、『parara(α)』のサイト制作リーダーの梶原治樹氏(扶桑社 デジタル事業推進チーム チームマネージャー)は、「興味のあるテーマだけ読みたいというユーザーも多いため」と説明する。「また、記事検索機能もあるので、たとえば女性の方が“スイーツ”と検索したら『歴史街道』の“江戸のスイーツを食べ歩く”という記事が引っかかって興味を呼び起こすなど、雑誌側にとっても新たなユーザーの開拓に繋がるのでは、という仮説も実証したいと考えています」


■海外展開も視野に2011年の実用化を目指す

 今回のモニターには100人の海外在住邦人も含まれる。「すでにアジアでは日本のファッション誌やコミック誌の現地版も出ていますが、紙に比べてデジタルは言語のローカライズもスムーズ。どんなジャンルの雑誌のニーズがあるかも探っていきたいですね」(デジタルコンテンツ推進委員会広報担当 田中祐子氏)というように、今後はさらなる海外展開の可能性も検証していく。

 コミックや書籍と違い、一本の記事に関わるスタッフや権利者の多い雑誌の有料配信は、権利処理の枠組み整備や二次利用をした際の著作権配分等、課題は多い。今回、2月末まで行われる第T期実証実験の結果を受けてさらに課題を掘り起こし、今夏、今冬と3度にわたって実証実験を行う予定。2011年度の実用化を目指す。

『parara(α)』
実証実験共同サイト『parara(α)』

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