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(2010/01/28)

アップル、iPad発売の真意とは

 アップルは1月27日(現地時間)、米サンフランシスコにて開催した特別イベントで、新製品「iPad」を発表した。「iPod」「iPhone」といった製品を世界的なヒットに導き、人々のライフスタイルにまで変化を与えてきた同社が新製品を発表する意図とは。

「iPad」
米アップルのHPトップに掲載された「iPad」

 同イベント中で、「ノートパソコンとスマートフォンの中間に位置する第3のカテゴリー」と紹介され、WEB閲覧や電子メール、写真、動画、音楽、ゲーム、電子書籍も楽しめる「iPad」。同製品の発売の意図とはずばり、世界的に急成長している「ネットブック市場」と、アマゾン「Kindle」を代表とする電子書籍リーダーの市場に対する、アップル流の“回答”だ。

 現在、世界のPC市場の中でも大きな成長分野となっている「ネットブック」。米DisplaySearch社が昨年12月に発表した予測によれば、09年のネットブックの出荷台数は全世界で3000万台を上回るとしている。また、同じ調査の中で、全ノートPCの売上高が前年比12%減と予測しているのに対し、ネットブックは前年比72%増と大幅な伸びを予想している。

ネットブックとノートパソコンの売上高

 この成長ジャンル、「ネットブック」に対して、アップルのCEO、スティーブ・ジョブズ氏も強い対抗意識を持っている。特別イベントの中で、ジョブス氏は「iPad」を紹介する際にこんな発言をしている。「(ノートパソコンとスマートフォンの中間に位置する第3のカテゴリーは)ネットブックだという人もいるかもしれないが、ただ安いだけ。我々にはよりよいものがある」

 「iPad」のもう一つの特徴は、発表前から噂されていた、アマゾン「Kindle」の競合商品という側面である。アップルでは、「iPad」にあわせて、新しいアプリケーション「iBooks」を発表。この中に含まれる「iBookstore」に対しては、大手出版社や独立系出版社が様々な書籍を提供する。デジタル端末ひとつで、本を購入・閲覧できるところは「Kinde」と同じ機能。「iPad」の189.7(幅)×242.8(高さ)×13.4(厚さ)ミリという本体サイズは、「Kindle DX」のそれとほぼ同等だ。昨年11月には、アメリカおける月間の販売台数が過去最高を記録するなど、「Kindle」シリーズは大人気だが、強力な競合相手の登場である。

 こういった機能のほかに、「iPad」は、「iPod」や「iPhone」の特徴であった音楽や映像の視聴、それに、「App Store」にて提供される14万にのぼるアプリケーションのほぼすべてが利用できる。Wi-FiモデルとWi-Fi+3Gモデルの両方が発売され、それぞれ、16GB、32GB、64GBが用意されている。このうち最も安いWi-Fiモデルの16GBは希望小売価格が499ドル(約4万5千円)だ。

 アップルでは、「iPad」の発売時期を、Wi-Fiモデルを「3月下旬以降、全世界で順次販売」、Wi-Fi+3Gモデルを「4月にアメリカと一部の国々で販売」としている。全世界での販売開始時期については後日発表とのことだ。

 「ネットブック」と「電子書籍リーダー」という成長市場二つを、新しい価値観も付加して同時に制圧しようと狙うアップル。果たして、「iPad」は世界に再び変化をもたらすのか、注目される。

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