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(2010/01/15)

2010年の書籍ヒットキーワード
──求められている“未来のビジョン”

「不況だからこそ、人間の根幹を書いた本が売れる」と、09年のビジネス書のトレンドをぴたりと言い当てた、出版コンサルタント兼ビジネス書評家の土井英司氏。果たして今年はどんなジャンルが脚光を浴びるのだろうか。そのキーワードとは?


■KeyWord 1:フィクション

 不景気が続くとエンターテインメント、特にフィクションが売れます。現実が厳しいから、人々は夢を求めるんですね。身近なエンタメの最有力コンテンツは映画です。身近にあって、安い金額で夢を見せてくれます。映画の原作本や関連本は、昨年に引き続き注目されると思います。今、人々に求められているコンテンツは「未来の夢」が描けるもの。ヒーローを求める時代ではありませんが、今年、人気や注目を集める人が出てくるとするならば、それは未来のビジョンを描いてくれる人ではないでしょうか。


■KeyWord 2:教養

 09年は『もういちど読む山川世界史』(山川出版社)など昔の教科書が売れました。それは受験世代が社会人になって「教養」が足りないことに気づいたからではないでしょうか。なにか困難にぶち当たったり、苦しかったりするとき、人は他社との「絆」をより強く求めます。そうやってコミュニケーションが活発になると、コトバ使いや知識など自分の底の浅さがきになる。「教養」とは人と人がつながるための基礎知識ですから、昔、勉強したことを学び直したくなるんです。


■KeyWord 3:ターゲットを変える

1.版型を変え、棚を変える

 09年ヒットした『読めそうで読めない間違いやすい漢字』(二見書房)は、版型を大きくして出しなおしたら『見やすい』と評判になって売れました。『たった3秒のパソコン術』(三笠書房)も文庫だったから売れた。文庫を買うのはおじさんたちで、実はコンピュータをよく知らないというコンプレックスをくすぐったんです。押切もえの『モデル失格』(小学館101新書)も新書にしてメッセージ性が強くなった。新書のイメージを利用した成功例です。

2.装丁を変える

 今、新生銀行が若者に人気です。理由は、手数料無料とカードの色が32色あるから(笑)。09年も文庫の表紙リニューアルが話題になりましたが、カラフルな表紙の新潮文庫が売れました。内容は古典でも、時代の気分を取り入れた新たな装丁で、新しい本を作ることができたら、ベストセラーも多くうまれるのではないでしょうか。四半世紀前の『思考の整理学』があんなに売れたんですから。


■土井氏が勧めるビジネス書

 この3冊は次世代の戦略を学ぶ上で非常に重要です。『FREE』では価格をフリーにすることで戦う戦法、『新・プラットフォーム思考』ではプラットフォームを作ることで戦う方法、『異業種競争戦略』では様々なビジネスモデルと対峙する方法が分かり、これからどのように戦えばいいのかを、事例を交えて説明しています。いよいよビジネススタイルの再構築が始まるわけですが、1冊だけだと偏るので3冊とも読むことをお勧めします。

『FREE』
『フリー〈無料〉からお金を
生みだす新戦略』
クリス・アンダーソン・著
NHK出版・刊
1890円(税込)

 

『異業種競争戦略』
『異業種競争戦略』
内田和成・著
朝日新聞社・刊
1575円(税込)

 

『新・プラットフォーム思考』
『新・プラットフォーム思考』
平野敦士カール・著
朝日新聞社・刊
1575円(税込)


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