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(2010/01/13)

スーザン・ボイルの陰にこの男あり!敏腕プロデューサー、サイモン・コーウェル

 英オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』のパフォーマンスが話題を呼び、一夜にしてスターとなったスーザン・ボイル。そのサクセス・ストーリーの仕掛け人が、同番組プロデューサーであり、『アメリカン・アイドル』の辛口審査員としても知られるサイモン・コーウェルだ。サイモン・コーウェルとは一体何者なのか。

『GQ』
英版『GQ』JANUARYの表紙を飾ったサイモン・コーウェル

■ビートルズ以来のブリティッシュ・インヴェンジョン

 昨年11月に発売されたデビューアルバム『夢やぶれて』が1/18付現在、累計売上16.5万枚を記録。『NHK紅白歌合戦』への出演でますますセールスが伸びているスーザン・ボイルだが、彼女を生んだオーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』のプロデューサーにして、同番組の審査員でもあるサイモン・コーウェルにも、日本でもこれから大いに注目が集まりそうだ。

 サイモンはすでに本国では「認知度100%のセレブ」と吉岡仁氏(ユニバーサルミュージック ロンドン本社USMマーケティング・ディレクター)。彼が手掛けるもう一つのオーディション番組で、レオナ・ルイスを輩出した『X-Factor』と併せ、放送翌日には「まるで天気の話をするように番組が話題に」(吉岡氏)なり、サイモンは連日タブロイド紙に登場するとか。あまりの露出過多にアンチ派も多いが、憎まれっ子こそ愛される英国の風土も相まって、彼の人気は今やトップ・スター並み。英国の若者向け音楽誌『NME』の、09年度末特別号の表紙をサイモンが飾ったことが、それを顕著に表している。

 「さらに『アメリカン・アイドル』でアメリカを制覇したことで、イギリスで彼の評価は高まった」(吉岡氏)そうで、そのアメリカでもサイモンは、「ビートルズ以来のブリティッシュ・インヴェンジョン」と呼ばれているのだ。


■キャリアのスタートは郵便室。自ら体現するサクセス・ストーリー

 サイモンは英・ブライトン出身の50歳。番組のプロデューサーのみならず、ソニーレコード内に『サイコ』というレーベルを持つA&R/プロデューサーだが、本国でのイメージは「よりTV寄りの人」なのだそう。彼のキャリアは、不動産/金融業者だった父親のツテで入ったEMIの“郵便室”から地味に始まった。

 しかしたちまち業界内に顔を広げ、85年に『ファンファーレ・レコード』を設立。80年代UKを席巻したストック/エイトキン/ウォーターマン(※)とも連携し、90年代にはBMGのA&Rコンサルタントとしてウエストライフらと契約、幼児向け番組『テレタビーズ』の主題歌などヒット曲を生み、01年に『X-Factor』の前身番組『Pop Idol』をスタート。翌年には『アメリカン・アイドル』もスタートして、快進撃が始まる。

 04年にはイル・ディーヴォをデビューさせ、たちまちスターに育てあげた。前出の『X-Factor』も同年にスタート。同時に彼は番組フォーマットを世界各国に売り、世界中で同様の番組が放映され、彼の年収は今や7500万ドルとも言われる。ちなみに『ブリテンズ・ゴット・タレント』は07年にスタートした。


■TV、ネットと連動してスター育成。往年の名曲にも光

 現在『サイコ』にはレオナ・ルイス、イル・ディーヴォ、スーザン・ボイル、ポール・ポッツといったアーティストらが所属する。彼のプロデュース法はTVメディアと連動し、人生に物語を持つ人を番組内で見つけ、キャラを花開かせ、大衆の共感を集めながらスターに仕立てるといったものだ。TV番組、さらに『YouTube』などネットで広げていく彼のアーティスト作りは、今の時代らしいプロデューサーのあり方だろう。

 とは言え、彼の音楽センスにも注目すべきで、たとえば『X-Factor』の優勝者アレクサンドラ・バークに歌わせた「ハレルヤ」は、08年に英で最もヒットした曲だが、これはレナード・コーエンが84年に発表した名曲。このヒットがオリジナルをも蘇らせ、その後のコーエン復活を少なからずとも後押しした(コーエンは2月にグラミー賞の『功労賞』受賞)。サイモンはこうした往年の名曲を数多く蘇らせてもおり、今後ますます目が離せない、音楽界の台風の目であることは言うまでもない。

※ 80年代後半に活躍した英国のソングライティング&プロデューサーチーム

スーザン・ボイル
2010/01/18付現在、累計16.5万枚を売り上げたスーザン・ボイルの『夢やぶれて』。
『NHK紅白歌合戦』への出演により、週間ランキングでもTOP10にカムバックした(7位)。

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