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(2009/11/11)

ベテラン・アーティストの好調で、洋楽が前年同期比増に

 11/16付オリコン総合アルバムランキングでは、1位にボン・ジョヴィのオリジナルアルバム『ザ・サークル』が、2位には先週1位だった『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』がランクイン。さらに、7位にニルヴァーナのライヴアルバムが、8位にゼブラヘッドのカバー作品がランクインし、TOP10以内に4作の洋楽作品が登場、上位を席巻している。今週分の売上で、09年度の洋楽市場の売上は439.3億円となり、前年同期の実績を上回った(前年同期比101.4%)。オリコン調べではここ5年間、前年割れを続けていた洋楽市場だが、今年は前年実績を上回る可能性が高まっている。こと、J-POPが前年同期比86.0%と苦戦しているなか、洋楽の好調は相対的に目を引くところだ。

●09年度 ジャンル別市場規模

大ジャンル 売上金額(億円) 占有率 前年同期比
J-POP 1999.9 67.6% 86.0%
演歌・歌謡 94.2 3.2% 103.7%
洋楽 439.3 14.8% 101.4%
ジャズ・クラシック他 171.7 5.8% 91.5%
アニメ・サントラ他 253.2 8.6% 113.2%
 
合計 2958.3 100.0% 90.7%
集計期間:2008/12/29-2009/11/08

 今年の洋楽市場の復調を支えるのは、まずはマイケル・ジャクソンとザ・ビートルズ。09年度の洋楽アルバム売上順位を見ると、1位はマイケル・ジャクソン『キング・オブ・ポップ』(09年度累計売上は38.7万枚)。また、発売されたばかりの『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』も2週間で14.0万枚を売り上げている。一方、最新リマスター商品が好調だったザ・ビートルズは、トータル売上金額50.1億円を記録。これは邦楽を含めた全アーティストのうちでも、嵐、EXILE、東方神起に次ぐ4位のトータル売上だ。

■20万枚以上のヒット作が増加

 しかし、マイケル、ビートルズを除いても、今年は、昨年に比べてヒット作品が増加している。今年、現時点で売上20万枚以上を記録しているのは、Utada、グリーン・デイ、ブラック・アイド・ピーズ、バックストリート・ボーイズと、更に4作品が挙がる。08年度20万枚を超えたのは、わずか3作品。すでに昨年の作品数を上回った。

●09年度 洋楽アルバム売上順位(11/16付現在)

洋楽
順位
期間累計売上枚数(万枚) タイトル アーティスト トータル売上枚数(万枚) 発売元 発売日
1 38.7 キング・オブ・ポップ −ジャパン・エディション マイケル・ジャクソン 42.6 SJI 2008/9/24
2 24.3 This Is The One Utada 24.3 UM 2009/3/14
3 21.7 21世紀のブレイクダウン グリーン・デイ 21.7 WMJ 2009/5/15
4 21.5 The E.N.D. ブラック・アイド・ピーズ 21.5 UM 2009/6/3
5 20.9 ディス・イズ・アス バックストリート・ボーイズ 20.9 BMG 2009/9/30

 このグリーン・デイやバックストリート・ボーイズにしても、また、今週1位を獲得したボン・ジョヴィにしても、着実にキャリアを重ねてきたアーティストの活躍が目立つのが現在の洋楽市場の特徴だ。彼らベテラン・アーティストは、兼ねてからのロイヤリティーの高いファンを抱える一方で、リリースごとに新規ファンを獲得するため、様々な宣伝上の取り組みが行われており、その積み重ねがマーケットを支えているともいえる。例えば、ボン・ジョヴィの最新作では、ゲームソフト『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー』のテレビCMソングへの起用や、地上波歌番組への出演、さらには、タレント椿鬼奴を起用した街頭スポットなどを行い、その結果として、10代・20代女性からの関心が飛躍的に高まった(オリコン期待度調査より)。

『ザ・サークル』興味関心度の変化

■新人・若手アーティストのボトムアップが課題に

 さて、ベテランの好調が目立つ洋楽市場にあって、新人・若手アーティストは霞みがちだ。彼らの売上レベルが上がっていくことで、洋楽市場の復活はより確かなものになっていくだろう。そんななかにあって、今年、新人のレディー・ガガが好調な売上を記録しているのは、好材料だ。アルバム『ザ・フェイム』は既に累計18.2万枚を記録。11月18日には、新曲8曲を収録したニューアルバム『ザ・モンスター』のリリースも控える。オリコン期待度調査によれば、レディー・ガガのファン層は20代女性が中心となっているが、アーティストを認知しているモニターのうち、作品に興味を持っている割合は、10代女性が他の層から抜きん出て高く、この世代からの熱烈な支持が窺える。よく「洋楽離れが進んでいる」と言われる10代女性だが、この世代に強く訴求できるレディー・ガガのようなアーティストを、今後更に輩出していくことが洋楽市場に課せられた課題といえる。

レディー・ガガ『ザ・モンスター』認知と興味関心

BON JOVI THE CIRCLE ジャケット写真
週間1位を記録したボン・ジョヴィ
『ザ・サークル』

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