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(2009/10/30)

『クール・ジャパン』の鍵は配信にあり

 海外で『クール・ジャパン』の機運が盛り上がるなか、日本のコンテンツを諸外国に輸出しようという機運が高まっている。フランス・パリ郊外で開催された日本文化フェスティバル『JAPAN EXPO』は10年目を迎えた今年、来場者16.4万人と過去最高を記録。このほか、アメリカで開催されている『オタコン』『ANIME EXPO』などといったイベントが引き続き盛況を集めている。日本国内からも、各種コンテンツを相互に連携して世界に向けて発信することを目的に『JAPAN 国際コンテンツフェスティバル』(コ・フェスタ)を07年よりスタート。08年は80万人超の動員を記録するなど、官・民一体となった盛り上がりを見せている。

■作品認知の向上を狙うアニメのネット配信

 そんな中、各コンテンツ・ホルダーはどのような動きを見せているのだろうか。ここでひとつポイントとなっているが、インターネット配信の活用である。『クール・ジャパン』の、キラー・コンテンツのひとつとなっているアニメを例にとると、08年11月に日本テレビが、吉本興業、電通とともに『カイジ』『BUZZER BEATER』の北米向け配信を『Joost』経由で開始している。また、今年1月には、テレビ東京が米『Crunchyroll』に向けて、『NARUTO−ナルト−』『銀魂』『スキップビート』の会員制有料配信をスタートなどと、例が相次いでいる。テレビ東京の事例の場合、日本での放送後1時間で配信するいわゆる「サイマル配信」を行ったことでも、話題となった。そして今年8月、東映アニメーション、集英社、フジテレビが『ワンピース』の北米へのサイマル配信を開始した。

アニメの海外配信 最近の主な事例

 なぜ、アニメのインターネット配信が進んでいるのか。8月29日よりサイマル配信をスタートした『ワンピース』の場合、その意図は、アメリカのマニアの間で横行する違法動画の根絶と、『ワンピース』自体の作品認知の拡大である。視聴は無料。マーチャンダイジング事業などの展開し、収益化することを視野に入れている。

■音楽でも配信による北米進出の動き

 一方、音楽業界でも配信で海外進出をする試みが始まっている。バンダイナムコグループのグループ会社であるランティスが今年7月、北米のiTunes Storeに向けて楽曲配信をスタートした。日本の音楽レーベルが北米iTunes Storeに楽曲を配信するのは、初めての例だ。

 きっかけとなったのは、同社がリリースしているJAM Projectが昨年行ったワールドツアー。米ボルチモアで開催されたイベント『OTACON』でのライヴをはじめ、各地で熱狂的な盛り上がりを見せたこのツアーを受け、今回の配信を決めたという。JAM Projectをはじめ、10月までに5アーティスト程度の楽曲を北米に向けて配信している。また、バンダイナムコグループでは、この他にも9月に、ゲーム音楽の北米iTunes Storeに向けた配信を開始。iTunes内に専門レーベル「NAMCO SOUNDS」を開設し、10月までに、北米でも人気の高い『パックマン』など3タイトルを配信している。

 音楽と配信で進行するインターネット配信を使った海外進出。これらが今後どのような成果を収めていくのか、「配信」はクール・ジャパンの有効なソリューションとなるか、注目される。

JAMPUROJECT
ランティスの北米iTunes Store向け配信の第一弾となったJAM Project

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