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(2009/10/16)

『第22回東京国際映画祭』開幕
充実のプログラムで今年も注目を集める「アジアの風」

10月17日より『第22回東京国際映画祭』が開幕する。“コンペティション”をはじめ各部門に話題作が揃うなか、今年も映画ファンの期待を集めているのが「アジアの風」だ。“より広く!より深く!”を合言葉に充実のラインナップを揃えた同部門のプログラミング・ディレクターを務める石坂健治氏に、その狙いと見どころを聞いた。

 85年から始まった『東京国際映画祭』(TIFF)も今年で22回を数える。“コンペティション”“特別招待作品”“日本映画・ある視点”“WORLD CINEMA”などの各部門で新作が競い合い、まさしく映画の祭りにふさわしい秋の大イベントとなっているが、とりわけ映画ファンから熱い支持を集めているのが“アジアの風”部門だ。東は韓国、中国から西はイスラエルやエジプトにまでアジアの範囲を広げ、“より広く!より深く!”を合言葉に、刺激的なプログラムが組まれている。

 「政治的にアジア外交は山あり谷ありですが、文化外交だけは途切らせないという思いがあって、“アジアの風”はTIFF草創期から映画祭の中核を担ってきた部門です。そうした前任者たちの意向を継承し、地域的にも内容的にもさらに広げて掘り下げるというポリシーのもとで作品を組んでいます。具体的にはアジアの動きを定点観測する<パノラマ>というプログラムを組み、より広く俯瞰する。さらに特集を設けて、監督や国により深く入り込んでいく。このふたつを組み合わせるかたちですね」(東京国際映画祭事務局 アジアの風 プログラミング・ディレクター 石坂健治氏)

香港や韓国映画の埋もれた名作も多数発掘

 今年は特に充実したセレクションとなっている。パノラマには韓国のホン・サンス、香港のフルーツ・チャンとジェフ・ラウ、中国のハー・ピン、イランのアッバス・キアロスタミなど世界的な注目を集める名匠の作品が並ぶ。特集では、エジプト映画の巨匠ユーセフ・シャヒーンの自伝4部作と同国で巻き起こっている新しい波に注目した“エジプト映画パノラマ”。さらには、マレーシアの巨匠ヤスミン・アフマドの追悼企画に加えて、香港のアン・ホイの新作とテレビ時代を特集した“アン・ホイNow&Then”や、アジアの埋もれた名作を発掘する“ディスカバー亜州電影”などなど、意欲的なプログラムが揃っている。 「アジアはひとつの地域といっても、それぞれの国の特徴や文化が著しく異なる点がヨーロッパなど他の地域よりも際立っています。たとえばイスラム圏と一口に言っても、それぞれの国がまったく異なる様相を持っていることも少なくありません。アジア各国の特徴を映画を通して知っていただければという思いが、まずありますね」(石坂氏)

 充実したプログラムを組むためには、各国の映画界にアンテナを張り巡らすことが不可欠。国際交流基金から転進した石坂氏ならではのパイプが活きてくる。東アジアから西アジア、東南アジアまで全体のバランスをとりながら、偏ることなく作品や特集を決定していく作業は、楽しいがかなり神経を使うと語る。 「今回は、80年代に注目された香港ニューウェーブの旗手、アン・ホイのテレビ時代の作品が発掘できたのは収穫でした。アン・ホイに限らず、ニューウェーブの原点がテレビにあることをこの特集で知っていただけると思います。また“ディスカバー亜州電影”のなかにある、韓国のキム・ギヨンの『玄界灘は知っている』にも注目していただきたいですね。韓国にももうフィルムが存在しないと言われていただけに、発掘したときは快哉を叫びましたよ」(石坂氏)

 アジアの多様さを実感させる部門だけに毎回、観客動員も多いが、このセレクションはさらに注目を集めそうである。


TIFF

『第22回東京国際映画祭』
【開催期間】10月17日(土)〜25日(日)
【会  場】六本木ヒルズ(東京・港区)をメイン会場に、都内の各劇場および施設・ホールを使用
(問)東京国際映画祭事務局:03(3524)1085

『よく知りもしないくせに』
「アジア中東パノラマ(東アジア)」より
『よく知りもしないくせに』
監督:ホン・サンス(韓国)

 

『シーリーン』 「アジア中東パノラマ(西アジア・中東)」より
『シーリーン』
監督:アッバス・キアロスタミ(イラン)
(c) 2008 Abbas Kiarostami

 

『アレキサンドリアWHY?』
特集「エジプト映画パノラマ〜シャヒーン自伝4部作と新しい波」より
『アレキサンドリアWHY?』

 

『タレンタイム』
特集「追悼ヤスミン・アフマド」より
『タレンタイム』
(c) Primeworks Studios Sdn Bhd

 

『竜虎豹シリーズ/第6集』
特集「アン・ホイNow&Then」より
『竜虎豹シリーズ/第6集』
(c) 2009 Mega-Vision Pictures Limited

 

『玄界灘は知っている』
特集“ディスカバー亜州電影〜フィルム・アーカイヴの宝石”より
『玄界灘は知っている』

 

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