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(2009/10/07)

子ども向けアニメから実写ホラーまで話題作めじろ押し
公開ラッシュで「3D旋風」いよいよ到来!

 売上好調な大画面薄型テレビの次なる新機軸として注目を集める「3D」だが、映画界には今秋以降、3D作品が相次いで登場する。12月には『タイタニック』以来12年ぶりとなる、ジェームズ・キャメロン監督による実写3D大作『アバター』が公開。話題作の公開ラッシュで日本でも“3D映画時代”が本格的に幕を開けそうだ。

 昨年より話題となっていた3D映画がいよいよその真価を発揮する状況となってきた。「3D元年」といわれ、今夏も3本のアメリカ製アニメーションがしのぎを削ったことは記憶に新しいが、残念ながら日本では上映可能なスクリーン数が未だに少なく、しかも入場料金が2000円と高額であるのが難点。配給各社は積極的に“3D映画”を謳いあげることで観客が限定されることを恐れ、マスの動員のためには“2Dでも3Dでも楽しめる”というスタンスをとらざるを得ない。こうした消極的なアプローチが3D映画普及の一番大きなネックとなっている。 とはいえ、アメリカでは3D映画は量産体制に入りつつあり、アニメーションを筆頭にアトラクション性の高い作品は軒並み“3D”に名乗りを上げている。劇場としては3D対応の設備投資をすべきか悩ましいが、一方で日本国内でもすでに、BS11やスカパー!では3D放送を実施し、受像機も3D対応型が発売されるに及んで、もはや3Dの台頭は無視できない規模となってきている。

人気アトラクションが舞台の和製実写3Dも登場

 実際、この秋以降の日本のスクリーンは、さらなる3D旋風が吹き荒れそうだ。まず9月19日にはソニーのアニメーション『くもりときどきミートボール』が登場し、日本からは『とびだす!3D東映アニメ祭り』が公開。どちらも子ども層を狙いたい企画として勝負している。

 もっとも、大々的に3Dを売っていくのは10月に公開されるホラーの話題作2本からだろう。アメリカからは、全米初登場第1位に輝いた『ファイナル・デッドサーキット 3D』が上陸する。おなじみ『ファイナル・デスティネーション』シリーズの最新作で、カーレースのサーキット場で起きた大クラッシュから奇跡的に難を逃れた9人の男女が“死の運命”によって次々と恐ろしい目に遭遇する。監督が快作『セルラー』や『スネーク・フライト』を手がけたデヴィッド・R・エリスとあって、内容的にも評価されており、単に“飛び出す3D”を前面に出すだけの作品とは一線を画している。

 作品のクオリティを第一に考える姿勢は、本格的3Dデジタル作品を謳いあげた日本映画『戦慄迷宮3D』にも共通している。『呪怨』でアメリカを席捲した清水崇が真剣に3Dの特性を考え、血まみれ描写ではない恐怖演出で勝負した作品。廃病院を再現した富士急ハイランドの恐怖アトラクション「戦慄迷宮」をそのままセットとして使いながら、あくまでもオリジナルのストーリーで勝負して、清水監督独特の恐怖世界に仕上がっている。柳楽優弥、蓮佛美沙子、勝地涼をはじめ、キャストは若手で揃えて若者層にアピール、体感型を標榜している。ハイビジョン24Pカメラに工夫を重ねて生み出した映像は確かに、奥行きと飛び出しは完璧。この作品が受ければ、3D映画製作の気運はさらに高まることだろう。

 ロバート・ゼメキスの『Disney’sクリスマス・キャロル』、ピクサーの『カールじいさんの空飛ぶ家』、さらに真打、ジェームズ・キャメロンの『アバター』などなど、これから年末にかけては3D大作のラッシュとなる。この下半期で3D映画の日本における命運が決まりそうだ。

3D作品

(ORICON BiZ9月21日号より抜粋)

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