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(2016/12/26)

東京交響楽団の定期公演に客演 奥田弦が挑む、クラシックとジャズのコラボ

15歳のピアニスト・作曲家の奥田弦
ミューザ川崎シンフォニーホールで行われた『名曲全集 第123回』の模様


 弱冠15歳のピアニスト・作曲家、奥田弦が12月18日、ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団による定期公演「名曲全集 第123回」にゲスト出演した。同公演では秋山和慶氏の指揮のもと、クリスマス時期に合わせて、グノー/J.S.バッハ「アヴェ・マリア」、チャイコフスキーの組曲「くるみ割り人形」から「行進曲」「金平糖の精の踊り」「葦笛の踊り」「花のワルツ」などが演奏された。

 奥田は1部の後半から、小山太郎(Ds)、生沼邦夫(B)との“奥田トリオ”で登場し、楽団とともに自身の編曲による「ラプソディー・イン・ブルー」を披露。奥田が「真ん中にしっかりとガーシュウィンを存在させながらも、今回はシットリとしたスウィングジャズと激しめのアップテンポを散りばめたメリハリのある楽譜に仕上げてみました」と語るように、奥田ならではの軽やかさが活きたクラシックとジャズのコラボレーションとなった。

 「今回の公演は、クラシックとジャズのコラボというちょっとワクワクするプログラムだったと思います。相互作用により、新しい化学変化が生まれ、面白いサウンドを作り出せたのではないかと思います」(奥田)

 また、アンコールに応えて、「ホワイト・クリスマス」のジャズアレンジもトリオで披露。演奏テクニックだけでなく、その表現力の高さに会場のあちこちから感嘆の声が聞かれた。

 本年は10月8日に開催された「第23回京王音楽祭」でも、東京フィルハーモニー交響楽団と共演し、初のオーケストラとのコラボレーションを経験。ここではピアノソロで「ラプソディー・イン・ブルー」を披露しており、今回が初のトリオでのコラボレーション。それでも自身の編曲や当日のパフォーマンスには十分な手ごたえを得たようだ。

 「指揮者の秋山さんは何でも『やってみれば』と言ってくれる懐の深い方で、コンサートマスターの水谷さんとも楽しくお話しさせていただき、そこには自由な空気が流れていました。お陰様で自分の思い描いている『ラプソディー・イン・ブルー』ができたと思います。これからもさらなる上を目指して自分の音を奏でたいと思いました」(奥田)

 こうしたオーケストラとの共演によって、秋山氏をはじめ、さまざまなマエストロや演奏家たちと触れ合ったことで独自の色彩が色濃くなってきた奥田。既存の“ジャズピアニスト”に留まらない、さらなる成長を予感させる公演となった。

写真:青柳聡/写真提供:ミューザ川崎シンフォニーホール

(コンフィデンス 16年12月26日号掲載)


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