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(2009/08/13)

パリで萌えた「日本のポップカルチャー」!
世界最大規模のイベント『JAPAN EXPO』

 第1回が開催されてから今年で10年。パリで毎年7 月に行われ、世界最大規模とも謳われる総合的日本文化フェスティバル『JAPAN EXPO』とは、一体どのようなイベントなのか。マンガ、アニメ、ゲーム、音楽、ファッション等など、日本のコンテンツ文化を受容する欧州マーケットの実態をレポートする。

圧倒的だった『NARUTO- ナルト-』人気

 毎年7 月にフランス・パリ郊外で開催される『JAPAN EXPO』とは、マンガ、アニメ、ゲームを中心に、ファッション、音楽といった日本のポップカルチャー、そして日本の伝統文化や食文化にも触れることができる、主に若年層をターゲットにした欧州最大規模の総合的日本文化フェスティバルである。

 さて、その『JAPAN EXPO』とはどのような経緯で誕生したフェスティバルなのだろうか。そもそもは、日本のポップカルチャーが好きだった現地の学生たちが有志ではじめたもので、開催当初は3000 人規模の小規模なイベントだったという。しかし年を重ねるごとに規模は大きくなり、10 周年となる今年は、遂に約16 万人もの来場者を記録するまでに成長した。その成り立ちはまるで日本で夏と冬に開催される同人誌即売会「コミックマーケット」と酷似しているが、『JAPAN EXPO』はマンガ、アニメに特化したコンテンツのみならず、剣道や柔道、足つぼマッサージや、琴、座禅の講習会なども行われる幅広さが魅力の一つでもある。

 しかし、やはり最も人気を集めるのはマンガ、アニメ、ゲームに関連したコンテンツである。現地で最も人気を集めていたのは、週刊少年ジャンプで連載中の人気マンガで、アニメ化もされている『NARUTO- ナルト-』。会場には巨大なうずまきナルトのバルーン型人形が設置され、大人や子供を問わず多くのファンが記念撮影を行っていた。また、『NARUTO- ナルト-』のキャラクターになりきったコスプレイヤー達が多く見受けられたことも印象深い。日本でのアニメ放送はすでに終了しているが、剣道をモチーフにしたマンガ『バンブーブレード』も、会場の至るところでもパネルを設置しアピールしていた。やはり忍者や剣道といった、日本文化と関わりの深いキャラクター・コンテンツはウケが良いようだ。

 また、日本で発展したゴスロリ・ファッションや、高校生のブレザー型制服を真似たファッションを身に着けている現地の女の子も多く、欧米から日本に入ってきたファッション文化が、『ヴァンパイア騎士』や『NANA -ナナ-』といったマンガやアニメのキャラクターを通過し、逆輸入的に受け入れられている現状も垣間見えた。その中で、日本の若者向けモードを牽引するラフォーレ原宿のブースは盛況だった。

日本のアーティストへの熱狂は本物!

 今回の『JAPAN EXPO』は、日本からのアーティスト参加も過去最多の14 組となった。中でも前述の『NARUTO- ナルト-』の新劇場版で主題歌を担当したPUFFY を始め、『ヴァンパイア騎士』でED テーマを担当していた分島花音、アニメ『すもももももも』の主題歌を担当したMOSAIC.WAV、アニメ『東のエデン』でED テーマを担当したschool food punishment といった、アニメタイアップ曲を持ったアーティストのライヴが行われると、多くのファンが会場に足を運び、思い入れと共にさまざまな声援をステージに向けて送っていた。また、フランスでも絶大な人気を誇る漫画家のCLAMPをはじめ、日本のクリエイターが行ったトークイベントなどにも大勢の現地ファンが詰めかけ、感動のあまり嬌声を漏らすファンの姿も多くみられた。

 改めて、欧州圏での日本産コンテンツ市場の盛況ぶりを垣間見ると同時に、日本の厳しい消費者の要求で育まれたマンガ、アニメ、ファッション、音楽といった若者向け文化が、グローバル市場に対しても高い訴求力を誇ることを痛感した。今後は、その熱狂的な状況をより現実的な市場展開に結びつけることが、日本の課題となりそうである。

(取材・文/冨田明宏)

JAPAN EXPO

(ORICON BiZ8月10日号より抜粋)

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