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(2015/05/11)

“稼動感”でファン満足 ニーズ高まる「アーティスト展」


14年10月19日〜11月7日に京都・イオンモールKYOTO sakura館4階で開催された「きゃりーぱみゅぱみゅーじあむ2 〜いしょうもりもりおかしな森〜」


 会場不足と言われながらも、14年のライブ・エンタテインメント市況は、結果、「総動員数」で4261.5万人(前年比109.7%) と伸長した(コンサートプロモーターズ協会「平成26 年基礎調査報告書」より)。国内アーティストのライブの大型化傾向は依然として継続しているためだが、それに加えて、会場規模の「その他」と、ジャンル別の「その他」がそれぞれ大きく膨らんでいる点が目立った。

 会場規模の「その他」の内訳は、イベントスペースや展示場、演芸場、スポーツ施設、ギャラリー、カフェなど。これまで、ライブ等に使われていなかった場所を、イベント会場として活用している事例が増えていることがわかる。また、ジャンル別の「その他」には、握手会やトークイベント、展覧会、スポーツ、ゲーム大会などが含まれる。なかでも、昨今増えているのがアーティスト展覧会やカフェイベントだという。

 これまでに、きゃりーぱみゅぱみゅの衣装展をはじめ、でんぱ組.inc、Sound Horizon、ももいろクローバーZ、GRANRODEOなど、多くのアーティストの展覧会を手がけてきた、担当者は近年、アーティスト展が増加する理由について、「アーティストがその場にいなくても成立するので稼動感を出せるところがマネジメントに気に入ってもらえているようです。1度パッケージを作ってしまえば、全国を巡回できる点も魅力だと思います」と語る。

 展示内容はアーティストごとに若干異なるが、ミュージックビデオやコンサートなどで実際に使われた衣装や写真のパネル展示のほか、アーティストの音声ガイドを用意するケースもある。アーティストや展示期間によってまちまちだが、1回あたり1.5万人〜2万人が集客できるという。ポイントは「来場者参加型」の仕掛けや、来場するファン同士のコミュニケーションが活発化する作り込みを行うこと。

「例えば、期間中に配布するグッズを変えれば、それを交換するファン同士の交流が生まれます。本人がその場にいないからこそ、会場のキャストの役割が重要で、リピート率にも影響します」

 マネジメントにとって魅力的なイベントだが、誰もが成功を収めるわけではない。担当者によると、「コアファンが一定数いること、ある程度認知されていること、世界観を持っていること、写真など素材がアーカイブされていること」が実施する必須条件に挙げられるという。コンテンツ不足に悩む地方の商業施設のニーズもあり、5〜6年前から企画提供も行っている。現在は、各地での実施期間はまちまちだが、今後はアーティストのスケジュールに合わせた展開も視野に入れている。

 ライブ・エンタテインメント活況とはいえ、アーティスト稼動には上限があるため、アーティスト不在でもファンが満足するコンテンツとして、「アーティスト展」の需要はいっそう高まりそうだ。


(ORIGINAL CONFIDENCE 15年5月11日号掲載)


ライブの「会場規模別」動員数(グラフ)

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