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(2014/11/24)

パイオニアの仕掛け 世界の“クラバー”つなぐEDMアプリ


「KUVO」アプリ画面。DJやクラブは、楽曲情報のほか、メッセージやプロフィールを簡単に世界中に配信することも可能。このほか、クラブで再生された楽曲やプレイリストに押された“Like”数に基づく「Trending」や、“Like”数や“Follower”数に基づく「Most Liked」により、世界中の最新トレンドを知ることができる

 パイオニアが、クラブカルチャー・エンタテインメントサービス「KUVO(クーヴォ)」をスタートさせた。これはリアルタイムで世界中のクラブの情報を共有できるもので、EDMブームをさらに盛り上げるサービスとしても大いに注目される。


■独自のネットワークサービスでグローバルに情報を共有

 先般、日本での初開催が話題となった音楽フェス「ULTRA JAPAN」。この日、会場に詰めかけオーディエンスの大半を占めた、“クラバー”たちの関心事といえば、海外のクラブシーンで起きている最先端の情報に触れること。「どのDJが、どこのクラブで、こんなプレイをした」という情報や、未知のホットな曲を見つけては「この曲がヤバイ」と仲間に教えて盛り上がる。そんなクラバーたちの気質や好奇心に働きかけるサービスが10月から開始した。

 サービス名称は「KUVO」(クーヴォ)。DJ機器の世界シェアが6割を超えるパイオニアが、「ダンスミュージックを介して世界中のクラバー、DJ、そしてクラブを双方向に繋ぐ」ことを目的に開発したものだ。具体的には、同社のDJ機器を、「KUVO」専用のネットワークゲートウェイを経由させることで、世界中のクラブを繋ぎ、情報を共有できるネットワークが構築され、クラバーはリアルタイムで世界中のクラブで流れている楽曲情報等を知ることができる。同社はこのスキームを活用し、今後、ビジネスへと繋げていく計画だ。

「全世界のDJ、クラバー、クラブが対象ですが、とりわけ欧米のクラバーたちをメインターゲットと捉えています。日本のデパートや公共の場で流れているBGMは、歌謡曲やJ-POPですが、欧米ではダンスミュージックが当たり前。そのくらいカルチャーの一部として生活に溶け込んでいます」と、サービスを開発した同社の夏村英樹氏は説明する。


■人気DJのプレイ情報を配信楽曲プロモーションにも活用

「KUVO」はPC及び、アプリをインストールしたスマートフォンで利用可能。登録されたクラブが地図上に表示され、そこで今流れている楽曲、プレイしているDJ等の情報が入手できる。また、訪れたクラブで写真を撮れば、その瞬間の楽曲名/DJ名/クラブ名がスタンプされ、保存することもでき、仲間とシェアすることも可能。クラブ・DJ側は、店舗情報やDJ自身の情報を発信・拡散する場としても活用できる。

「KUVO」で入手できる楽曲やDJの最新トレンド、プレイリストなどは、“生”であることが最大の魅力。人気DJがプレイし、今まさにフロアを盛り上げている楽曲がリアルタイムで紹介される。これは、いわゆる“レコメンドエンジン”による楽曲紹介よりも、リアルな情報として、クラバーに感じてもらえるサービスであり、楽曲プロモーションにおいても有効だろう。夏村氏は、「ネット上とはいえ、クラブ、DJ、クラバーが、1ヶ所に集まれる空間を作ることができたことに大きな意義があると思います。まずはシーン全体への認知拡大に取り組んでおり、マネタイズについては、今後検討していきたい」としている。

「KUVO」の登録者数(クラブ、DJ含む)は現在約15万人(14年10月時点)。サービス開始直後にもかかわらず上々の反応だ。3年後には登録DJ:35万人、クラブ:1万5000店を目標とし、クラバーを含め、100万人規模まで拡大させることを目指す。折しも、10月末に、風俗営業法の改正案が閣議決定され、クラブの24時間営業への道筋が開かれた。国内のクラブシーンの活性化にも同サービスは貢献しそうだ。

(ORIGINAL CONFIDENCE 14年11月24日号掲載)


「KUVO」アプリの仕組み(イメージ図)

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