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(2014/10/27)

竹内まりや、自ら情報発信してアルバム好セールス


竹内まりやの7年ぶりとなるオリジナルアルバム『TRAD』がロングヒット中

収録曲はすべて、タイアップ楽曲または他アーティストへの提供曲。世代やジャンルを越えて楽曲を訴求する

 竹内まりやのオリジナルアルバム『TRAD』がロングセールスの兆しを見せている。依頼に応えて制作していくという近年のスタイルと、パッケージに込めた強い想い。これらが組み合わさることで好セールスへとつながった。


■AM・FMラジオへはのべ100番組に出演

 デビュー35周年を迎えた竹内まりやの7年ぶりとなるオリジナルアルバム『TRAD』がロングセールスの兆しを見せている。同作は9月10日に発売されると、初動売上11.9万枚(9/22付)を記録し、アルバムチャート初登場首位を獲得。翌週9/29付でも週間売上4.9万枚を記録し、2週連続の首位となった。その後も好調を維持しており、10/20付では4位となって、発売以来5週連続でTOP5入りを果たした(累積売上21.6万枚)。また、アルバム総売上枚数では1000万枚の大台を突破している。

 本作『TRAD』は、収録された15曲すべてが、ドラマ主題歌などのタイアップ楽曲または他アーティストへの提供曲となっている。これらは基本的に依頼に応える形で書き下ろされたものがほとんどだ。本人が「世情云々よりも要望されているテーマや、その内容を考えながら常に作っています」と話しているように、“若者向け映画”、“熟年夫婦を描いたドラマ”といったテーマに沿うことで、自然と幅広い世代のリスナーに向けたレパートリーが蓄積されていくことになった。実際、本作では、桑田佳祐、原由子がコーラスで参加したことでも話題となった。

「静かな伝説(レジェンド)」や、気鋭の若手女優、高畑充希(アーティスト名・みつき)への提供曲「夏のモンタージュ」、木村拓哉主演ドラマ『安堂ロイド〜A.I knows LOVE?〜』主題歌で、山下達郎のヒットナンバーをカバーした「Your Eyes」など、世代やジャンルを越えて訴求する楽曲が並んだ。リリース期間こそ7年と空いてしまったものの、その間のドラマタイアップ等の展開も売上を支えた。

 プロモーションについては、これまでと同様、TV出演はほとんどないが、AM・FMラジオ出演は精力的に行い、発売前までに、のべ100番組に出演(コメント出演含む)した。ワーナーミュージック・ジャパン 邦楽第1クリエイティブルーム第2部部長 黒岩利之氏は「前作『Denim』をご購入いただいた40代〜50代のファン層が、この7年でCDを買うことから遠ざかってしまっている可能性も高く、まずはその世代に気付いてもらうための接点を作ることを徹底しました」と語る。その上でレコード会社側ではなく、アーティストサイドから発せられる情報にスポットを当てて、届けていくことにも重点を置いたという。

「桑田さんや原さんがコーラスに参加された経緯や、達郎さんとの制作において、ドラムやギターなどのパーツに至るまで、どのようなアレンジで作られていったのか、制作現場の生の情報を丁寧に伝えていくことも意識しました。また、ラジオならば、番組やパーソナリティに合わせて話す内容も、その都度、細かく検討しながら進めました」(黒岩氏)

 実は、7月2日にオリジナルアルバム『小田日和』を発売した小田和正も、発売前に朝の情報番組内のCMで制作現場からのレポートを放映していた。これまで専門誌向けとも思われていたレコーディング現場での細かなやりとりを、彼らのようにマスメディアやWEB、SNSを通じて“アーティスト自らが伝える”ことも効果的に働いたのだろう。

 なお、これまで竹内のDVD・BDの発売はなく、今作の初回限定盤で、初めてライブ映像やMVを収めたDVDが同梱された。竹内は「パッケージに魅力を感じていただくためには、時代のニーズという面でも、やはり映像もののほうが喜ばれる」というコメントを寄せた。こうした映像特典も大きく訴求したと思われる。

 今後は、11月19日にアナログ盤の発売も予定。33年ぶりとなる全国ツアーも控えており、更なる売り伸ばしも大いに期待できそうだ。


(ORIGINAL CONFIDENCE 14年10月27日号掲載)


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