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(2014/08/25)

動画の話題がセールスに直結 日本デビュー盤好調のペンタトニックス


米出身5人組。ユニット名は、1オクターブごとに5つの音が含まれる五音音階=ペンタトニック・スケールから命名。7月30日にアルバム『PTX Vols.1&2』で日本デビューした

4000万回もの再生回数を記録した「ダフト・パンク・メドレー」の動画。公式YouTubeチャンネルで配信された

 ダフト・パンクの人気曲を、アカペラでカバーして注目を集めている米出身の5人組、ペンタトニックス。デジタル・エフェクトまで完璧に再現されたパフォーマンス力とアレンジは、ネットやメディアで紹介され、さらに7月30日発売の日本デビューアルバムの好セールスにつながった。本作には新規ファンが手に取りやすい仕掛けが盛り込まれていた。

 米出身5人組のアカペラグループ、ペンタトニックスの日本デビュー盤『PTX Vols.1&2』(7月30日発売)が8/18付21位から8/25付で18位にランクアップ。累積売上枚数は2.3万枚と、好調な動きを見せている。

 同ユニットは、様々なジャンルの楽曲を、アカペラとヒューマン・ビートボックスで巧みに表現するパフォーマンスで話題を集めている。11年の結成以降、公式YouTubeチャンネルでカバー曲を次々と配信しており、総再生回数は5億回を超えた。なかでもダフト・パンクの「Get Lucky」「One More Time」といったヒット曲をメドレーにした「ダフト・パンク・メドレー」の動画は、デジタル・エフェクトまで完璧に再現されたアレンジ力が高評価を集め、日本でも注目された。

 日本デビュー盤発売にあたって、まずは「ダフト・パンク〜」の動画の認知を広げるために、バナー展開やYouTubeでの動画広告で注意を喚起。そうして下地を作った上で、イベントやメディア等に出演し「オープンな場で不特定多数に観ていただき、そこから話題を創出した」(ソニー・ミュージックレーベルズ宇藤聡氏/以下同)という。

 カバー楽曲でリスナーの関心を集めつつ、5人の卓越した技術と表情豊かなパフォーマンスで魅力を伝える。音楽とビジュアル双方でのアプローチで、多くの音楽ファンを取り込んだのだ。


■テレビ露出とセールスの相性抜群新規取り込むパッケージの工夫

 ペンタトニックスのアプローチの大きな特徴は、「ダフト・パンク〜」の1曲購入にとどまらず、着実にアルバムセールスにつながっているところだ。アルバムは20曲が収録されており、期間限定価格の1800円(税抜)。ここには新規、グレー層を取り込む工夫が盛り込まれている。

「彼らの魅力はやはり、特殊なサウンドすら見事に再現してしまう能力と、アレンジ力の高さで、ほかの曲も聴いてみたいというリスナーの感情を刺激しているのでしょう。そこで、気軽に手に取れる価格帯と、内容を充実させてお得感を持たせることを優先しました。価格設定と収録内容の充実は、フィジカルに強い日本での発売において、とくに意識した点です」

 内容は、日本でも大ヒット中の映画『アナと雪の女王』主題歌「レット・イット・ゴー」のほか、ロード「ロイヤルズ」、FUN.「伝説のヤングマン〜ウィー・アー・ヤング〜」、イマジン・ドラゴンズ「レディオアクティヴ」といった楽曲が並ぶ。グラミー関連曲も多く、洋楽リスナーからの関心も高い。宇藤氏は、「邦楽リスナーから関心を集められそうな楽曲を盛り込みつつも、洋楽らしさを損なわない」ことを意識して選曲したという。

 今後狙う層については、「特殊なアーティストなので比較対象が少なく、コア層を絞りきれていないのが現状。今回の初来日で、ファン層を細かく把握していく」と、まだ様子見の段階だ。しかし本作にはオリジナル楽曲も多数収録されており、ここからオリジナル楽曲のファンにつながる可能性は十分にある。宇藤氏は、「メロディーメーカーとしての能力も非常に高いアーティストなので、徐々にオリジナル楽曲をアピールしていく」としており、今後さらに売上を伸ばす可能性もありそうだ。

(ORIGINAL CONFIDENCE 14年8月25日号掲載)


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