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(2014/08/11)

演歌異例のヒット 新規ファンを引き付ける福田こうへいの魅力


東京都、南小岩のレコード店「音曲堂」にて、福田こうへいの展開の様子。カセットの売れ行きも好調だという

 10万枚売れれば大ヒットと言われる演歌、歌謡曲の世界で、累積20.4万枚を売り上げ異例のヒットを記録している福田こうへいのデビューシングル「南部蝉しぐれ」(12年10月発売)。続く今年4月に発売した2ndシングル「峠越え」も、わずか4ヶ月で累積8.3万枚を売り上げる好調ぶりを見せている。

 この売上ペースは1stを上回る勢いで、キングレコードの第一クリエイティブ本部/古川健仁プロデューサーは、「2作の高評価がメディアやファンの口コミで伝わって、相乗効果を生んでいるのでしょう。福田の名前が全国的に広がっている手ごたえを感じている」と驚きを隠せない様子だ。

「峠越え」の制作にあたっては、「リスナーが戸惑わないように、1stと同じ手法を盛り込んで、「南部蝉しぐれ」の世界観を継承した」と古川氏。作詞と作曲を、「南部〜」と同じ久仁京介氏、四方章人氏に依頼したほか、唄い始めの高く突き抜けるハイトーンボイスも堅持した。

「福田の魅力は、高音で突き抜ける歌声です。声を張っても金属的にならず、耳になじむので哀愁を感じることができるでしょう。さらにスケール感もあって、余計な技を使わずとも、音と言葉をしっかり伝えることもできる。歌い始めの印象はとても大切ですから、この魅力を使わないなんて、もったいないのです」


■歌唱力+キャラクターで店頭アプローチが結果に

 多くの人を惹きつける理由には、楽曲の魅力だけでなく、本人の歌唱力とキャラクターも考えられる。福田は店頭の即売会などで、新規ファンを囲い込むことにも成功しているのだ。その現場を目の当たりにした東京・音曲堂の斎藤祐一氏は、「まだ無名の頃に、あるカラオケ大会に福田がゲスト出演しました。「南部〜」を歌唱した直後に物販エリアのCD30枚、カセット10本が売れ始め、歌い終わる頃には品切れに。その場で予約を受け付けたほどの反響で、とても驚きました。感激して泣いてしまう男性ファンもいらしたほどです」と、説明する。

昨年同店で、アルバム『響〜南部蝉しぐれ〜』(13年5月発売)の発売記念として店頭イベントを実施した際も、購入者限定イベントにもかかわらず120人以上のファンで会場が満員となり、涙を流して聴き入るファンが多かったという。

「彼の誠実なキャラクターに惹かれる方も多いです。東北弁で一生懸命に話す姿や丁寧な対応が、心をつかむのでしょう。ファン層は、男女比が半々。福田と同世代から、上は80〜90歳と幅広い年齢にわたっています」(斎藤氏)

「峠越え」は1st同様、カラオケファンからも評価が高い。キーは一般的な男唄に比べると1度以上高く、難易度が高めの楽曲だが、熱心なカラオケファンから支持を獲得。女性からも多く歌われており、カセットの売れ行きも好調だという。

 福田は現在、全国ツアーを行いながら、メディアやイベント出演を実施している。今年7月21日に発売した2ndアルバム『煌(きらめき)』は累積1.0万枚を売り上げており、この勢いはアルバムセールスにもつながっているようだ。 ※データはすべて、14年8/11付)

(ORIGINAL CONFIDENCE 14年8月11日号掲載)


福田のシングル2作「南部蝉しぐれ」、「峠越え」は、発売直後から好調に売上を伸ばしている

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