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(2014/08/11)

「間で語る」吉田山田の泣ける楽曲


「日々」のヒットを受け、8月27日には再リリース盤「日々(みんなのうた映像付)」としてCD+DVDの2枚組で発売される

2人組ユニット、吉田山田

 昨年12月にNHK『みんなのうた』で初放送された直後から“泣ける”と大きな反響を呼び、ロングセールスを記録している吉田山田「日々」。余韻のふくよかな楽曲同様、口コミの余波は大きく、シングル発売から半年以上が経過した今もじわりじわりとファンを増やし続けている。

 しかし、当人である吉田山田の2人は「泣き歌」という評判に少しばかり違和感があるという。

「泣かせようという気で書いたなら『しめた!』なんでしょうけど(笑)、そんな気は毛頭なかったので、くすぐったいというか。この曲は昔よく遊んでもらった近所の老夫婦のことをふと思い出して書いたものでした。でも、実は書いた後で自分が泣いちゃったんですけどね」

 そう苦笑いするのはVoの山田義孝。本人いわく、この歌は、“泣き歌”ならぬ、最強の“泣いちゃったソング”だと話す。

 無骨で不器用なおじいさんと、大きな包容力で寄り添うおばあさんのさりげない日常、ささやかな人生を切り取って描いた「日々」。一見地味だが、そこにはいろいろな人(リスナー)の内面を映し出す、万華鏡のような千変万化の色がある。かと思えば、歌詞のクライマックスでは、あえて「……」と言葉を当てず、空白にとどめ、登場人物たちの心境は語られていない。けれど、そこにもまた“想像の余地”という、聴き手が自分の人生を映し出すことのできる鏡がさりげなく置かれている。

「本来は歌詞なりメロディーなりで何かを伝えることが、僕らミュージシャンの役割です。にもかかわらず、そこを空白にして、何も歌わないことにしたのは、とても勇気のいる選択でした。山田と2人で侃々諤々、正味1ヶ月くらい悩んで出した結論。是非はともかく、“間で語る”ことを選べるようになったのは僕らが成長した証しだと思っています」と吉田結威(Vo&G)は振り返る。

 子どもの頃から見て憧れていたTVの音楽番組に出演する機会を得るなど、ヒットを実感する瞬間はさまざまあったが、「これに勝るものはない」と2人が口を揃えるのが、「大勢のリスナーから大切なエピソードを聞かせてもらえたこと」だという。

 ヒットを受け、8月27日には同曲が再リリース盤「日々(みんなのうた映像付)」としてCD+DVDの2枚組で発売される。『みんなのうた』放送時に、楽曲の良さとともに口コミの原動力となったアニメーション映像も収録されるのがトピックだ。

「僕らには“じんわり”とか“ほんのり”が合っている気がします。2人とも生きている時間の流れが人よりゆっくり。今後も、スタスタ歩いていたら見落としてしまう何かにもしっかり目を凝らしたい。そして、15年後も吉田と山田が一緒にやっていられることだけを願ってじっくり進んでいきます」(吉田)

 今年、デビュー5周年を迎え、5ヶ月5会場でのマンスリー企画も控える。吉田山田はこれまでもフリーライブを含め、全国を丁寧に回ってきた。いよいよ彼らの5年間の活動が、「日々」のヒットとともに結実しようとしている。

(ORIGINAL CONFIDENCE 14年8月11日号掲載)


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