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(2014/07/28)

GLIM SPANKY、「今どきの音」に潜む音楽的ルーツに評価


GLIM SPANKY・プロフィール/長野県の同じ高校に通っていた松尾レミ(Vo& G)、亀本寛貴(G)が出会い、07年に結成。09年、「閃光ライオット」のファイナリストに選出され、インディ・リリースを経て、今年6月、『焦燥』でメジャーデビュー。


8月7日の東京・渋谷チェルシーホテル公演をファイナルとする「『焦燥』リリースツアー“HELLO! FREAKS”」を全国8ヶ所で開催。写真は今年4月の「EMI ROCKS neo」出演時のもの

 6月11日、ミニアルバム『焦燥』でユニバーサルミュージック Virgin RecordsからデビューしたGLIM SPANKYは、松尾レミ(Vo&G)、亀本寛貴(G)による2人組のロックユニットだ。ジャニス・ジョプリンを彷彿とさせる松尾のボーカル、ブルーステイストを感じさせる亀本のギターによって、デビュー以来、ロックファンを中心に注目を集めつつある。


■エモーショナルな歌とブルージーなギター

 60〜70年代のロックをルーツにしつつも、あくまでも現代的な音作りを目指しているところが、このユニットの特徴。そのスタンスは、THE BAWDIES、OKAMOTO’Sなどの邦楽バンド、ジェイク・バグ、ザ・ストライプスといったUKアーティストとも共通する。

「一見、クラシックロックをやっているバンドと思われるかもしれないし、しっかりと土台(ルーツ)のある音が好きなんですが、決して懐古主義ではなく、2014年の音楽として成立させたいんです。実際、ミニアルバム『焦燥』の制作も“現代の良い音”にこだわりました。アルバムに収録したカバー曲(アデル「Rolling In TheDeep」、荒井由実「ひこうき雲」)も、そういう意識で選んでいます。アデルはまさにルーツミュージックを現代の若者にまで届かせたアーティストだと思うし、「ひこうき雲」も(映画『風立ちぬ』主題歌として)日本の若いリスナーに受け入れられましたから」(松尾)

「洋楽を聴いていると、自分たちと同じようなアプローチのバンドは多いなと思います。根本は同じというか、例えばレッド・ツェッペリンとカサビアンはそんなに違うかな?と思ったりもします」(亀本)

 強いメッセージを含んだ“歌”も彼らの魅力だろう。そのことを端的に示しているのが、デビュー作のタイトルチューン「焦燥」。松尾が高校生のときに書いたというこの曲のテーマは、自分らしく生きたいと願う若者と常識を盾にする大人たちとの軋轢だ。エモーショナルなボーカルを含め、この曲には時代や流行に左右されない強さが感じられる。

「小さいころから絵が好きで、美術大学に行きたいと思っていたんです。でも、私が育った場所はとても田舎だったせいか、「何を考えてるの? 近くの会社に就職しなさい」みたいなことを言われ、笑われたんですよ。そのときに「この人たちの胸を突くような曲を作りたい」と思って書いたのが「焦燥」。初めて「人に届けたい」と思って書いた曲です。いま歌っても当時と同じような気持ちになるし、年齢を問わず、共感してもらえるんじゃないかなと思います」(松尾)

 メジャーデビュー後、7月には「焦燥」リリースツアーを開催。「J-WAVE TOKYO REAL-EYS LIVE SUPERNOVA」、ぴあ、KDDIが主催する「uP!!!NEXT」などに出演するなど、ライブにも力を入れる。


■次のシーンを作りたい

“4つ打ちのダンスビートで観客を踊らせる”というスタイルが主流になっている現在のバンドシーンにおいて、オーセンティックなロックを志向するGLIM SPANKYはかなり異端。松尾と亀本も「現在の流行に寄り添っても、埋もれてしまうだけ」という認識を持っているようだ。

「私たちは次のシーンを作りたいんです。いま流行っている音楽が好きとか嫌いとかいうことではなくて、新しいシーンを作るためには、まわりとは違うことをやる必要があると思う」(松尾)

「ダンスチューンを作るにしても、GLIM SPANKYとしての踊れる要素を突き詰めていくべきだな、と。最近のバンドの“盛り上がる曲”というのは、BPMがかなり速いですよね。僕らの曲のテンポはそれらの半分くらいですけど、そのなかでも踊れる曲は作ることができると思う」(亀本)

 楽曲、ライブ、アートワーク、ビジュアルなどを含めて「GLIM SPANKYのブランドを確立したい」(松尾)という2人。新たなロックアーティスト像を打ち立てる可能性を持った、きわめて魅力的なニューカマーだ。

(ORIGINAL CONFIDENCE 14年7月28日号掲載)



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