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(2009/08/03)

大人の購買意欲に火をつけろ! レコードショップの店頭戦略

 低迷する音楽パッケージ市場を回復させる手立てとして、いま非常に期待されているのが“オトナ世代”の売場回帰。パッケージを買い慣れ、幅広いジャンルへ食指を伸ばす貪欲さと経済力を持ち合わせたこの世代に向けて、各CDショップが意欲的な取り組みを見せている。

“パッケージ丸ごと”に価値観を求めるオトナ世代

 音楽パッケージのセールスが、10年ほど前の全盛期に比べてほぼ半減し、危機的状況にあるなか、マーケット活性の起爆剤に成り得ると、近年、熱い注目を集めているエルダーマーケット。音源はもとより、歌詞などを通じてアーティストが発信するメッセージから、ビジュアル、仕様に至るまで、“パッケージ丸ごと”に価値観を求めてきた“オトナ世代”の売場回帰を促すことが、パッケージ不況を打開するいちばんの近道と、各CDショップでは、この層に向けての取り組みにいっそう力を入れている。

 もちろん、ショップによって、“オトナ世代”と定義する年齢層やセグメント方法などに差異はあるが、大体は40代から60代を広くターゲットと見込み、各ショップの特性に合わせた、あのテこのテの施策を展開している。

 昨今の事例でいえば、先ごろ訃報が伝えられたマイケル・ジャクソンの旧譜群は、7/20付アルバムランキングで、TOP100内に17作品がランクインする爆発的な売れ行きになっている。この背景に、“もう一度聴き直したい”世代のオトナ買いがあることは、間違いない。

 また、“ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した全盲のピアニスト”として話題を振りまいた辻井伸行の関連作品も、クラシックとしては異例の売れ行きを示し、大きな注目を集めている。1年半以上も前に発表されたデビュー作『debut』が、6/29付アルバムランキングで2位を、また辻井伸行×佐渡裕名義の『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番』も3位を獲得。どちらも、CDだけでなく、映像作品も一緒に動いているのが、共通する特徴である。

 早くも今年ナンバー1の呼び声も高い大ベストセラー、村上春樹の『1Q84』効果で、作中にたびたび登場するヤナーチェク作曲の『シンフォニエッタ』も急激に売上を伸ばした。小澤征爾指揮・シカゴ交響楽団による『ヤナーチェク:シンフォニエッタ』は、問い合わせが相次いだため、急きょメーカーが1万枚の増産を決めた。このほかのヤナーチェク関連作も、好調な動きを見せている。

“オトナ買い”心理を促す売場づくりがカギ

 ここで紹介したいずれの事例も、作品内容から推察できるように、購買層のメインは“オトナ世代”。つまりは、何らかのきっかけさえあれば、彼らをパッケージ購入に向かわせることができるという証明でもある。この層は、これぞと見極めたもの、価値があると自らが認めたものには惜しみなく金銭を費やす。その心理にうまく働きかける戦略や店舗づくりを進められるかが、今後のパッケージ市場の活性化を左右しそうだ。

(ORICON BiZ7月27日号より抜粋)

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