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(2014/06/09)

女性声優による架空アイドルユニットが活況


「ユメノトビラ」μ’s/5月28日発売

『THE IDOLM@STER』、『ラブライブ!』、『アイカツ! - アイドルカツドウ!-』など、女性アイドルをモチーフにしたゲームやアニメなどから派生した、声優による架空のアイドルユニットのCDで好セールスが続いている。新たな人気声優も誕生しており、キャラソンシーンからブレイクアーティストが誕生する可能性も高い。


■765PRO ALLSTARS、μ’s、STAR☆ANISなど次々ランクイン

 765PRO ALLSTARS、μ’s(ミューズ)、STAR☆ANIS(スターアニス)など、女性アイドルをモチーフにしたゲームやアニメに登場する架空のアイドルユニットが、ストーリーから派生した楽曲をCDリリースし、次々にランキング上位に送り込んでいる。例えば6/9付の週間ランキングではμ’sのシングル「ユメノトビラ」が初動4.1万枚を売り上げ、3位を獲得した。

 上に挙げたユニットは、それぞれ異なる作品に登場する。765PRO ALLSTARS は『THE IDOLM@STER』、μ’s は『ラブライブ!』、STAR☆ANIS は『アイカツ! - アイドルカツドウ!-』で、いずれもゲームやアニメと音楽を組み合わせた、大規模なメディアミックス展開を行っているのが最大の特徴だ。

 ただし、細かく見ていくと、それぞれ、少しずつアプローチは異なる。『ラブライブ!』は、メディアミックス展開を前提とし、KADOKAWA とランティス、サンライズによる合同プロジェクトとして10年にスタートした。

 当初は雑誌上でストーリーを展開し、連動した音楽CDを発売する流れをとり、10年8月にはμ’s のデビューシングルとして「僕らのLIVE 君とのLIFE」を発売した。

 同作の人気を高めたのは、13年1月から放送を開始したTVアニメだ。主題歌や劇中歌のCD発売のほか、放送終了後もライブイベントの開催、さらにグッズやゲーム展開と、興味を引く素材をユーザーに提供し続けたことでファンを増やし、アニメ第2期ではCD売上も急伸した。企画の立ち上げから雑誌×CDで認知を広げ、その後、アニメ化を機に一気にヒットコンテンツへと押し上げていった。

 一方、『THE IDOLM@STER』は、05年にアーケードゲームからスタートし、同作が早々に人気を集めると、06年にメディアミックス展開を行うプロジェクト「PROJECT IM@S(プロジェクト アイマス)」が立ち上がり、そこから、一気に、アニメやCD、コミカライズ等のメディアミックスが加速した。アニメやコミック、CDには、複数の制作会社、出版社、レーベルが関わっており、各社がそれぞれ、ゲームやアニメ関連の作品を発売するため、他2作品と比べても、派生コンテンツの数は圧倒的に多い。

 なお、『アイカツ! - アイドルカツドウ!-』は上記2作品を比べると後発ながら、小学生を対象にすることで、差別化を図り、アニメもテレビ東京系で18時から放送するなど、新規ファン層の獲得に成功している。


■ソロアーティストとしてブレイクの可能性も

 この3作品に共通するのは、当初から継続して音楽CDを発表し続けている点だ。アイドルが題材でもあり、ゲームでもアニメでも多数の楽曲が登場する。さらに、ゲーム版とアニメ版では歌われる楽曲が異なるケースがほとんどで、アニメでは各話で新たな楽曲が発表されることもしばしば。ゲームでの使用楽曲、アニメでの使用楽曲が、それぞれストーリーが進むにつれて、増えるという、コンテンツ内で次々と楽曲が生まれる仕組みができ上がっている。

 また、イベントを積極的に行っている点も共通する。『ラブライブ!』では2 月8 日、9 日にさいたまスーパーアリーナでイベントを開催。当日はアニメOP 等の映像と声優陣のダンスのシンクロ率の高さも話題となった。このほか、μ’s への参加を機にブレイクした声優・内田彩は、14 年秋にソロデビューすることを発表した。こうしたゲームやアニメから派生したアイドルユニットから、次のスターが生まれる可能性は高そうだ。

(ORIGINAL CONFIDENCE 14年6月9日号掲載)



『ラブライブ!』関連CDの売上動向(13年1月以降/μ’s名義)(表)

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