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(2014/05/19)

『テニプリ』など漫画アニメミュージカルを世界へ 「2.5次元ミュージカル協会」設立


3月23日に行われた協会設立の記者会見。理事は、堀義貴氏(ホリプロ代表取締役社長)、中山晴喜氏(マーベラスAQL代表取締役会長)、井上俊次氏(バンダイナムコライブクリエイティブ代表取締役)、本間道幸氏(ぴえろ代表取締役社長)、黒岩克巳氏(エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ代表取締役社長)、伊藤達哉氏(ゴーチ・ブラザーズ代表取締役)(C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト/(C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

2.5次元ミュージカルの国内公演総本数と総動員数の推移

 漫画・アニメ・ゲームを原作とした舞台コンテンツ「2.5次元ミュージカル」が国内市場を拡大させるなか、さらなる活性化と海外展開を目的に 協会が設立された。ネルケプランニングの松田誠氏が代表理事を務め、理事には堀義貴氏、中山晴喜氏、井上俊次氏ら、日本のアニメやミュージカル界をけん引する錚々たる面々が名を連ねている。


■原作の品質を守りながらより価値の高いビジネスに

 漫画やアニメ、ゲームを原作とした日本独自の舞台コンテンツ「2.5次元ミュージカル」を世界市場に向けて発信するべく、「日本2.5次元ミュージカル協会」が設立された。代表理事を務めるのは、ネルケプランニング代表取締役松田誠氏。数多くの漫画、アニメ原作の舞台の中でも、同社制作の「ミュージカル『テニスの王子様』」と「ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』」の各シリーズは、ヒット規模の上でも2.5次元ミュージカルの筆頭で、海外のファンも多い。

「昨年、8年ぶりに行った『美少女戦士セーラームーン』の公演は、2〜3割の客席を海外の方が占めていました。『テニスの王子様』に関しては過去に韓国、台湾で公演を実現しています。ただ海外で勝負に出るには、やはり1社では限界があるんです」(松田氏/以下同)

 協会では、制作ノウハウの共有や勉強会などを実施し、シーン全体のクオリティ向上とともに、国内市場のさらなる拡充を図っていく。一方で海外展開については、日本人キャストによる海外からの招聘公演の促進、そしてライセンスビジネスに向けたサポートや窓口業務を行う。

「ブロードウェイのミュージカルは、毎日、世界中のどこかで上演されています。つまり権利の保有者には、日々ロイヤリティが入ってきます。 2.5次元ミュージカルの原作である漫画やアニメは、今や世界中の若者の心を掴んでいます。ということは、ブロードウェイの原作に匹敵するビジネスの可能性があるんです」

 協会が提案するのは、「グランドライツのフルパッケージ」による上演。現地で“調達”するのはスタッフと役者だけで、台本や楽曲はもちろん、衣装や照明プラン、振付、舞台演出など一式で販売する方法だ。

「この方法なら、世界中どの国のキャストが演じてもクオリティが落ちないんです。原作の保有者が一番気にするのは原作が改変されてしまうことなので、協会としてはしっかり守りたいところです。原作を尊重しながらビジネスにする、最適な方法なんです」

 ターゲットとするエリアはまずはアジアで、すでに数ヶ国からのオファーもあるという。また海外コンベンションにも積極的に参加し、新たなライツビジネスの掘り起こしも行っていく。

 世界中に日本のアニメファンが存在するのは事実。ただし、多くの海外ファンがネットで視聴しており、ビジネスに繋がりにくくなっているのが現状だ。しかし会場に足を運び体感する生の喜びは、何ものにも代えがたい。松田氏は「2.5次元ミュージカルはアニメ派生商品の最終兵器かもしれない」と、その可能性を示唆する。

 なお協会理事はアニメ、ステージ関連の7社の代表が務めるが、会員は業界を問わず募集。“オールジャパン”で世界に打って出る意向だ。

(ORIGINAL CONFIDENCE 14年5月19日号掲載)


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