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(2014/02/03)

ボカロ曲制作ユニット・HoneyWorks、ユーザー参加企画も奏功しTOP5入り


ボカロ曲制作ユニット・HoneyWorks

 動画投稿サイト「niconico」で活躍していたGom(ゴム/コンポーザー) と、shito( シト/コンポーザー)、ヤマコ(イラストレーター)の3人を中心にボーカロイド楽曲の制作を行うクリエイターユニット・HoneyWorks(通称:ハニワ)のメジャーデビューアルバム『ずっと前から好きでした。』が初動1.8万枚を売り上げ、4位に初登場した。

 HoneyWorks は、10年8月に結成。07年頃よりカバー楽曲を配信する「歌ってみた動画」で人気を集めていたGomが、ユニットを結成し、初めてオリジナル楽曲を、初音ミクを使用して発表したことが話題となり、一気に注目を集めた。その後、11年〜 12年にかけて「スキキライ」、「初恋の絵本」、「第一次ジブン戦争」、「告白予行練習」などを次々と発表。「スキキライ」は再生回数75万回を超え、これまでに投稿した動画の総再生回数では2300万回を超えている。

 彼らの楽曲は10代の淡い恋愛観を描いた作品が多く、中高生を中心にファンの数を増やしている。人気の背景には、歌詞やメロディーに加えて、統一されたビジュアルイメージも挙げられる。通常、ボーカロイド楽曲では、ボカロPによって楽曲が発表され、それをもとに、アニメーション制作を得意とするクリエイターが動画を制作し、投稿するケースが多いのに対して、彼らの場合、メンバーでもある、イラストレーターのヤマコが、イラストや、アニメーションなどのビジュアルワークを担当。すべてをユニット内で制作することで、「キュンキュン系」、「青春系」とも呼ばれる彼ら独自の世界観を浸透させることに成功した。

 1stアルバム発売にあたり、13年からプロジェクト「告白実行委員会〜恋愛シリーズ」をスタート。収録楽曲をモチーフにしたコミック(全72頁)を制作。さらに、コミックをもとに制作されたアニメーションには、戸松遥、神谷浩史、豊崎愛生、鈴村健一、阿澄佳奈、梶裕貴といった豪華声優陣が参加したことも話題となった。さらに、アニメーション素材(一部のみ)を公式に配布し、声優に代わって自分の声を入れられる「アフレコ企画」を実施。この企画が人気を集め、現在までで、700件を超える動画が投稿され、総再生回数は250万回を超えた。

 このほか、13年10月にはKADOKAWAより「スキキライ」がノベライズ化され、本年2月には第2弾「告白予行練習」も刊行される。2月23日には東京・渋谷wwwで、人気“歌い手”でもあるGero、天月などをゲストに招き、発売記念ライブを開催するなど、活躍の場を広げている。

 楽曲制作からビジュアルワークまで、すべてユニット内で制作できるチーム力が彼らの魅力の一つではあるものの、プロの声優を迎えたアニメーション制作、ユーザー参加型の投稿企画の実施、ノベライズ化、“歌い手”とのライブ開催など、外部クリエイターやアーティストとも柔軟にコラボレーションできる点も彼らの特長と言える。その結果、niconico 内に留まらず、幅広いフィールドでファンを獲得し、アルバムのヒットへとつなげた。TX系『超流派』では4 週連続で取り上げられ、1 月29 日にはニッポン放送『ミュ〜コミ+』に生出演するなど、マスメディアからの注目度も高まっており、今後、さらにファン層を広げていきそうだ。


『ずっと前から好きでした。』デイリーランキング推移
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