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(2009/07/24)

音楽出版社が提案する“カタログ活性化型”音楽番組

旧譜の掘り起こしとアーティスト・プロモーションを両立する音楽番組が、この5月からCS3波でオンエアされている。同番組を手がけるフジパシフィック音楽出版の、音楽出版社ならではのコンセプトとは?

アーティストの魅力とカタログを開拓する新番組

 アーティストが音楽そのものについて深く語る音楽番組が少なくなってきているなか、CS3波(フジテレビONE、フジテレビTWO、フジテレビNEXT)で、王道にして異色な音楽番組が5月からスタートしている。その名も『MUSIC SOUP -45r.p.m.-』。レコードの回転数を示す「45r.p.m.」は、「45 revolution per minute=45回転/分」の略だが、番組では「45 revolution per man」の略とし、「アーティストの人生に革命をもたらした45の曲たち」をメインテーマに。「初めて買ったアルバム」「自分の人生を変えた曲」「初めてコピーした曲」など、アーティスト本人がエピソード付きで自分の人生に影響を与えた45曲を独白するトーク番組となっており、第1回は斉藤和義のセレクションからスタートした。

 フジテレビからフジパシフィック音楽出版に、「いずれコンピレーションCDのような二次コンテンツを作れるような番組を作れないか」という打診から生まれた同番組。「新譜中心のプロモーション番組とは違う形態、切り口の番組を作りたいと考えるなか、アーティストがどういう音楽を聴いてきたのか、音楽的ルーツやパーソナリティを伝えるような番組が少ないことに気づきました。そこで、アーティストの音楽的バックボーンをコンパイルしたCD作りを目指した番組を制作したら面白いんじゃないかというアイデアから、内容を固めていきました」(フジパシフィック音楽出版 ストラテジック部 映像制作室 室長 鷹取努氏)

 音楽出版社であるフジパシフィック音楽出版が音楽番組制作に注力するのは、「カタログ開発」の大命題あってのこと。3年前に映像制作室を立ち上げ、同社が原盤を保持しているアーティストの宣伝番組の制作からスタート。現在では地上波、BS、CSも含め、レギュラーで6番組の制作を手がけるまでとなっている。

CD化、書籍化など他メディア展開も視野に

『MUSIC SOUP〜』は当初の予定どおり、二次展開を視野に入れた番組制作を行っているが、特に洋楽の場合は許諾の関係上、1人のアーティストがセレクトした45曲をコンパイルしたコンピレーションCDの制作は困難を極める。そこで、「オンエアが進み、ある程度楽曲やアーティストが蓄積されたところで、何らかの括りを設けてコンパイルしたい」と鷹取氏。また、「アーティストが語るウンチクや当時の時代背景、心理なども非常に面白い番組なので、書籍化をはじめ他方向メディア展開も考えている」という。

 5月の斉藤和義、6月の奥田民生に引き続き、現在はMINMIのセレクションをオンエア中。今後は、石野卓球や藤井フミヤの放送が予定されている。

「その人のペースで好きな曲のことを存分に語っていただく番組なので、アーティストからは “プロモーション時期じゃなくても出たい”と言っていただけるほど好評です。今後は、作家やマンガ家さんをはじめ音楽に詳しい他ジャンルの方にも間口を広げていきたい。今まで注目されなかったようなジャンルや楽曲にスポットが当たれば、視聴者のCDラックやPC、ケータイの中に眠っている音源を起こすことにもつながるでしょうし、そういうきっかけとなる番組作りを今後も続けていきたいと思います」(鷹取氏)


音楽出版社の音楽番組


(ORICON BiZ7月20日号より抜粋)

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