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(2014/01/13)

ムーブメント真っ只中、新規音楽ファン巻き込む「EDM」とは


キャピタル・シティーズは、昨年12月に日本デビューした米出身の男性エレクトロ・ポップ・デュオ。「セーフ・アンド・サウンド〜僕らはダイジョウブ」は、第56回グラミー賞「ベスト・ミュージック・ビデオ部門」にノミネートされた


TANAKA ALICEは、GIORGIO CANCEMIがプロデュースした15歳の日本人女性ソロアーティスト。EDMに日本語ラップとダンスを融合させた

 カルヴィン・ハリス、デッドマウス、ピットブル、スティーヴ・アオキら、EDMの大物アーティストの作品をリリースしてきた米ダンス・レーベル「ULTRA」が2014年、ついに日本に上陸する。いよいよムーブメントとして本格化してきたいま、EDMはネクストへ。クロスオーバーしたサウンドは、新規の音楽ファンも巻き込んでいる。いちはやくシーンに注目し、様々な企画で大プッシュしてきたタワーレコード 商品本部 販売促進統括部 プロモーション企画部 高谷信夫氏に、さらなるEDMの展望について語ってもらった。


■イベントやファッション様々なシーンに広がるEDM

 ここ数年話題のEDMとは、「エレクトロニック・ダンス・ミュージック」の頭文字をとったジャンルのこと。急速にブームが拡大しており、デヴィッド・ゲッタやスクリレックスなど代表的なアーティストが日本でもヒットした、様々なコンピCDも各社から発売された。その盛り上がりを受けて、タワーレコードでも全店を挙げてEDMキャンペーンを実施。さらに、様々なEDM関連アーティストとコラボしているソル・リパブリックというヘッドフォンメーカーとコラボしたキャンペーンも展開している。デザイン性がありファッション感度の高いユーザーから支持を得ているメーカーであることから、音楽だけでなくファッションの分野からもEDMをアピールする試みだ。

 EDMは基本的にパーティー・チューンであることから、今後、例えば、渋谷店の地下イベントスペース「CUTUP STUDIO」で、「会社帰りにEDM」などとイベントを開催して、気軽にEDMに触れてもらえるような仕掛けも考えていきたい。EDMはこうした多角的なアプローチがしやすく、そういったこともムーブメントを後押しするはずだ。

 すでにブームは起きているが、それが本格化するのが今年の動き。EDM関連の大物アーティストが所属する米「ULTRA レーベル」がいよいよ日本で本格始動し、海外で30万人以上を動員したイベント「ULTRA MUSIC FESTIVAL」を日本で開催する。今年1月4日には日本初・最大級のEDMフェス「electrox」が開催され、関連イベントが増えていることからも日本での賑わいがうかがえる。


■広がりを見せるサウンド邦楽ファンの取り込みに期待

 現在のEDMは“ネクスト”へと進化を遂げており、音やアーティストの幅も広がりを見せている。昨年9月にアルバム『トゥルー』(輸入盤)を発売したアヴィーチーの作品は、フォークロックとEDMをうまく融合させた音楽で、ロック好きの新規層の獲得に成功した。1月22日に発売される国内盤が、どこまで売り伸ばせるか期待したい。

 さらにこれから注目したいのが、キャピタル・シティーズやザック・ウォーターズといった新人アーティスト。キャッチーでキラキラしたエレクトロポップが特徴的で、ボーカルも入っている。分かりやすいEDMとして、例えば、電気グルーヴやサカナクションなどの邦楽ダンス/ロックを好む層に訴求できそうだ。また、男性+女性姉妹の3人組ユニット・クルーウェラは、セクシーなパフォーマンスも話題。ファッション・アイドル的な要素も持ち合わせており、女性からの支持も期待できるだろう。さらに日本の楽曲にEDMを取り入れたアーティストも増えており、TANAKA ALICEは、15歳ながらポップなEDMサウンドにラップを乗せてダンスを披露する独特な世界観が話題だ。

 様々なジャンルのサウンドが融合する現在のEDMシーン。ここで狙いたいのは、EDMをフックにより広い視野で様々な音楽をアピールできないかということ。EDMを「踊れるクラブ音楽」という本来の意味でとらえると、きゃりーぱみゅぱみゅがEDMを取り入れた楽曲をお茶の間に浸透させ、EDM調のK-POPが日本で大ヒットしたこともそこに含まれる。重要なのは、今後いかに音楽だけに留まらない多方面での仕掛けができるか。長くEDMを応援してきた立場として、このチャンスをぜひムーブメントにつなげていきたい。
(ORIGINAL CONFIDENCE 14年1月13日号掲載)


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