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(2013/09/30)

メディアで美声アピール、海上自衛隊の歌姫


三宅由佳莉3等海曹(ソプラノ)をフィーチャーした“歌と吹奏楽”のアルバム『祈り〜未来への歌声』


タワーレコード新宿店(クラシックフロア)でのコーナー展開の様子。エスカレーター入口付近の目立つところに、「各テレビ局、ワイドショー出演で問合せ殺到中!!」とアピール

■“美しすぎる自衛官”で話題4週で累積2万枚のヒット

 海上自衛隊東京音楽隊に所属し、23万人の自衛官で唯一のボーカリスト・三宅由佳莉のデビューアルバム『祈り〜未来への歌声』(13年8月28日発売)が、9/30付クラシック部門で4週連続1位にランクイン(総合26位)。累積2.0万枚を売り上げるヒットとなっている。三宅はデビュー前から、“美しすぎる自衛官”“海上自衛隊初の歌姫”などと数々のメディアに取り上げられており、話題となっていた。

 三宅は09年4月に同隊に入隊し、同年9月に東京音楽隊に、初のボーカリストとして配属された。最初に注目を集めたのは、11年末ごろ。12月に開催された「自衛隊音楽まつり」の様子が「ニコニコ動画」にアップされ、ネットユーザーから「歌がうますぎる」「綺麗」「カッコイイ」などと話題に。その後も、東日本大震災の被災地や、高校の吹奏楽部などを訪ねる姿が、『スーパーニュース』(CX系)といった報道番組や、『おはよう日本』(NHK総合)などの情報番組、読売新聞「顔」のコラムコーナーなどに取り上げられ、認知が広がった。


■シングル化で楽曲のアピールに注力

 本アルバムがCD化されたいきさつは、ユニバーサル ミュージックのクラシック&ジャズ チーフ・マーケティング・マネージャー/川内寛子氏と、メディア宣伝/木村茂氏が11年12月、『スーパーニュース』の放送を観て、「歌も声も素晴らしく、心に訴えるものがある」と感じたことから。すぐさま社内会議で提案し、防衛省に飛び込みのかたちでオファーを投げかけたという。USMジャパン マーケティング2 部の二瓶晋氏によると、「企画ものを決定するには多少の時間がかかるものだが、今回の件は提案した2人と制作部とでスピーディーに話が進められた。こういった動きは珍しい」と話す。そうして今年7月にアルバム発売を発表して以降は、プロモーションとしてのメディア露出も展開。「反響が大きくなっていくうちに、ヒットの手ごたえを感じていった」(二瓶氏)という。

 これまでメディアでは、三宅氏の経歴やキャラクター性がフォーカスされていたが、「いくら話題性があっても、楽曲の魅力が届いていなければ意味がない。今後は楽曲をアピールすることに注力していく」と二瓶氏。9月24日に『NHK歌謡コンサート』に出演したほか、25日にアルバムのリード曲「祈り〜 a prayer」をシングルカットして発売。シングルの裏面には歌詞を全文掲載するなどして、パッケージにも楽曲の魅力が伝わる工夫を施した。

 現在のアルバム購買者が、比較的高い年齢層であることから、今後はこの層にアピールできそうなメディア露出を中心に展開していくという。自衛隊での活動が優先の限られた稼働のなかで、いかに楽曲の魅力をアピールし、売上につなげていけるかが次の課題となるようだ。
(ORIGINAL CONFIDENCE 13年9月30日号掲載)


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