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(2013/09/09)

売り場も巻き込む『あまちゃん』の遊び心


タワーレコード渋谷店1階では、“店頭DAY”を実施。対象商品を買うと、劇中にも登場したアイテムをモチーフにした景品が当たる抽選会も行われた

 物語も終盤に差し掛かり、ますます注目度が高まっているNHK連続テレビ小説『あまちゃん』。視聴率も好調で、音楽CDでは劇中歌を収録したサウンドトラック『あまちゃん 歌のアルバム』が同作関連では初の総合首位を獲得した。


■10代〜60代まで幅広い年齢層に訴求

 ヒットドラマ、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』が最終回に向けて、さらに盛り上がりを見せている。音楽CDやガイドブックなどの関連商品も好セールスを記録しており、オリジナル・サウンドトラックは9/9付で累積売上4.3万枚。さらに、劇中歌「潮騒のメモリー」は累積13.8万枚のロングセールスとなっている(9/9付)。

 8月28日には劇中歌を集めたサウンドトラック『あまちゃん 歌のアルバム』のほか、脚本家・宮藤官九郎監修・選曲によるコンピレーションアルバム『春子の部屋〜あまちゃん80’sHITS』の、ビクター編とソニーミュージック編の2作品に加え、メモリアルブック『NHK連続テレビ小説あまちゃん 能年玲奈featuring 天野アキ 完全保存版』も同時発売された。

 タワーレコード渋谷店では、『〜歌のアルバム』等の発売に合わせ、1階入口を使ったキャンペーンを実施。同店1階ニューリリース担当の斉藤健介氏は「こちらの想定以上に幅広い年齢が反応しています。例えば、10代の男性では主演の能年玲奈さんのファンが急速に増えており、アイドル的な人気となっています」と話す。

 こうした声は新星堂でも聞かれ、「40〜50代の購入者も目立ちます。また、10代もCDを手に取り、ドラマの話題で盛り上がるなど、幅広い年齢層に響いているのを実感しています」(新星堂 商品統括部 第二商品企画グループ マネージャー 高橋幸氏)

 さらに、お盆休みに合わせて放送されたダイジェスト『朝まで“あま”テレビ』も好影響を与えたようだ。「話題になっているのは知っていたが、見ていなかったという人もストーリーに追いつけたようで、関連商品の客層も、ここを機に広がった印象が強いです」(斉藤氏)


■劇中に散りばめられた「小ネタ」が、店頭も刺激

 60年代、80年代、そして現在と、3世代を巧みに描いたストーリーや、登場人物のキャラクター造形がドラマの人気を支える要因のひとつ。加えて、劇中に散りばめられた「小ネタ(パロディ)」などの「遊び心」も、同作の魅力といえる。

 ビクターエンタテインメント ビクターレコーズ ディレクター 木谷徹氏は「CDの特典等を考える場合も、ドラマの内容に沿ったものであることはもちろん、宮藤さんの脚本の特長でもある「遊び心」を反映させるよう心がけました」と話す。そこで、『〜歌のアルバム』では劇中歌「暦の上ではディセンバー」の“完全振り付けガイド”のほか、架空アイドルグループ「アメ横女学園」の、劇中にだけ登場するシングルの着せ替えジャケットや、アイドルグループ「GMT5」のメンバーのステッカーをランダムで封入した。また、制作陣に興味のあるファンに向けては、宮藤氏と、音楽を担当した大友良英氏による対談も収録した。

 また、同作の「遊び心」は店頭も刺激している。タワーレコード渋谷店では、劇中でしばしば映画『ゴーストバスターズ』のテーマ曲が登場するため、そのサウンドトラックや、主人公・天野アキが出演する劇中の教育番組『見つけてこわそう』の元ネタとも噂される、ロックシンガー、イギー・ポップの「サーチ・アンド・デストロイ」を収録したアルバム、古田新太演じる、荒巻太一の象徴的なポーズとよく似ている、ということから映画『トレインスポッティング』のDVDまでも並べて展開している。

「遊び心やネタ的な要素は、このドラマの魅力のひとつです。タワーレコードとしても大いに刺激を受け、当店の強みを活かした思い切った商品提案をしています」(斉藤氏)

 今後は9月18日に『〜オリジナル・サウンドトラック2』が、27日にはDVD/BD第1巻の発売も控える。9月28日の最終回に向けて、CD店や書店からも、「遊び心」満載のアプローチで同作を盛り上げていく。
(ORIGINAL CONFIDENCE 13年9月9日号掲載)


●主な『あまちゃん』関連書籍・音楽CDの売上動向
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