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(2013/09/09)

ドラマ「イタキス」の成功に見えた中国進出のカギ


中国で人気を集めている『イタズラなKiss』(第5話「ファーストキスは誰の手に!?」のシーンカット)(C)「イタズラなKiss〜Love in TOKYO」製作委員会


上海でファンミも開催されるほどブレイクした俳優・古川雄輝(ふるかわゆうき)

 90年代に『別冊マーガレット』(集英社)で連載され、人気を博した『イタズラなKiss』。最新ドラマ『イタズラなKiss〜Love in TOKYO』が中国で人気を博し、主演を務めた古川雄輝も中国本土で大ブレイク。中国版Twitterとも言われる「微博(ウェイボー)」のフォロワー数は80万超を記録している。同作の成功から中国展開の可能性を探る。


■米国、中国では日本の放送に合わせて同日配信を実施

『イタズラなKiss』は、96年に日本でTVドラマ化され、05年には台湾、10年には韓国でもドラマ化。どちらも各国内にとどまらず、日本でも大反響を呼んだ。本年3月には、17年ぶりに日本で『イタズラなKiss〜Love in TOKYO』としてドラマ化されCSフジテレビTWOで放送(9月よりBSフジにて再放送)がスタート。米国では4話目以降から、中国でも10話以降から、日本での放送に合わせ、同日配信を実施した。

 同作は企画の立ち上げ当初から北米やアジア各国への展開を見据えていた。製作委員会の幹事社であり、数々の韓国ドラマ等の買付も行うエスピーオーの櫻井由紀氏(執行役員マーケティング本部 副本部長 企画制作担当)は、「現在、韓国ドラマは日本国内でも多数見られている一方で、日本ドラマのアジア展開は少ないです。この状態を打破したいと考え、本作を企画しました」と話す。

 そこでポイントとしたのが、すでに海外でも認知の高い原作であること。加えて、キャスティングと原作の世界観を守ることであったという。本作で主演に抜擢されたのが古川雄輝だ。長身に洗練されたルックスはもちろん、帰国子女でもあり、英語はほぼネイティブ。さらに慶応大学出身という経歴を持つ。

「1〜3話目の放送時点では、海外では正規配信がスタートしていなかったにもかかわらず、中国からの公式サイト・Twitterへのアクセスが多数見られ、作品はもちろん、古川さんが、早い時期から中国の方に受け入れられたことを実感しています」(櫻井氏)


■主演の古川雄輝もブレイク 上海でファンミーティング開催

 こうした反応を受け、違法配信を駆逐したいという考えもあり、正規配信を開始。違法なものが出回るよりも先に、という狙いから、日本の放送から約1時間後には字幕付きで配信した。さらに古川も4月に中国版Twitter、「微博(ウェイボー)」にアカウントを開設。わずか3ヶ月でフォロワー数は80万を超えた。

 古川は「俳優を志した頃から海外でも活動することは目標のひとつでした」と話し、中国での反響の大きさについては「ファンの方々が積極的に声を掛けてくださって、とても嬉しく思います」と今の思いを明かす。7月21日には日本人俳優で初の上海でのファンミーティングを開催。当日は会場となった海浅水湾文化芸術センターが満員の、計1200名を集め、会場の外にも入れないファンが押し寄せるほどの盛況となった。

 古川はデビュー当初から世界を見据えて活動しており、イギリスでも舞台経験を持つ。語学力を活かし、公式のSNSでは、ブログは日本語で投稿し、Facebookでは逆に、英語のみで発信。現在では世界40ヶ国以上からコメントが寄せられている。

「ウェイボーでは日本語での書き込みを期待される方もいらっしゃるので中国語や英語だけでなく、あえて日本語でも投稿しています」(古川)

 当初、中国では正規の手続きを通さない動画や古川の画像なども出回っていた。人気の手ごたえを得た製作委員会側が、急ぎ中国へのライセンスに動いた結果が、今回のようにビジネス的な成功を生んだとも言える。アジアでも認知度の高い原作など、戦略的なコンテンツ選びはもちろん、本作で実施したような同日配信など、日本とタイムラグのない、リアルタイムな配信・発信もまた、アジア戦略のカギとなりそうだ。
(ORIGINAL CONFIDENCE 13年9月9日号掲載)


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