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(2013/07/08)

【インタビュー】7月期ドラマ『半沢直樹』(演出)


7月期ドラマ『半沢直樹』(TBS日曜21時)を手がける福澤克雄氏(TBSテレビ 制作局ドラマ制作部)


『半沢直樹』の主演を務める堺雅人

 7月7日スタートのTBS日曜劇場『半沢直樹』。近年では、『空飛ぶタイヤ』や『下町ロケット』などもドラマ化された、池井戸潤の原作による、銀行を舞台とした群像劇だ。『オレたちバブル入行組』、『オレたち花のバブル組』の2作品を凝縮することでストーリーに疾走感をもたらし、タイトルでは、最近は珍しい人名で勝負。主人公のキャラクターを打ち出し、直球勝負する。演出を担当したTBSテレビ 制作局ドラマ制作部の福澤克雄氏に話を聞いた。


■原作の面白さをストレートに映像化

 常に見応えのあるドラマを送り出し、注目を集めるTBSの日曜劇場が、この7月からは異色の題材に挑んでいる。江戸川乱歩賞、吉川英治文学新人賞、直木賞などを手中に収めた注目の作家、池井戸潤の人気小説『オレたちバブル入行組』、『オレたち花のバブル組』を映像化。主人公の名前『半沢直樹』をタイトルに戴き、勝負をかける。バブル期に銀行に入社した主人公、半沢の波乱に満ちた日々が綴られていく。

 主演を堺雅人が務め、上戸彩、香川照之など実力派が選りすぐられたキャスティング。さらに演出を『砂の器』、『南極大陸』などで知られる福澤克雄氏が担当するなど、万全の布陣で制作に臨んでいる。

「最初、『下町ロケット』に感銘を受けて、池井戸さんの小説をすべて読んだのですが、『オレたちバブル入行組』はタイトルに惹かれず…、なかなか手が伸びなかった。ところが読んでみると、面白い。池井戸作品のおいしいところがすべて詰まっている。これを映像化しない手はないと思いました」(TBSテレビ 制作局ドラマ制作部 福澤克雄氏/以下同)

 福澤氏が手がけたいと思った動機のひとつには、近年のドラマ状況に対する複雑な思いがあった。
「最近は視聴者に媚びたドラマが多すぎる気がしていました。視聴率を意識するあまり、女性層に受けそうな設定やキャスティング、ストーリーが目立つ。でも、それらは大抵、制作者側の思い込みでしかありません。今回はそうした発想は捨てて、ドラマの原点に戻り、明快で面白いものをつくりたいと考えました」

 なにより主人公目線でグイグイ進んでいくストーリーに強く惹かれたという。銀行を背景に、主人公が組織の中を痛快にサバイバルする展開は、男性の視聴者も多い日曜劇場枠ならば共感も得られると判断した。
「原作の面白さをストレートに映像化することを第一義に考えています。主人公の活躍を楽しんでもらい、シリーズ化も狙っていきます。すでに、池井戸さんには半沢が頭取になるまで書いて欲しいと頼んでいます(笑)。まずは、映画化を目指したいですね」


■企画力のあるドラマから映画に繋げていきたい

 キャスティングに関しては、主演は堺雅人で即決だったいう。 「『南極大陸』で仕事をした際、堺さんの容姿はもちろん、セリフのリズムのよさ、俳優としての姿勢に感心しました。半沢役にぴったりだと思っていたら、池井戸さんも彼を頭に浮かべていたそうです」

 福澤氏は方位などのゲンを担ぐところもあるというが、占いでも堺雅人の起用がベストと出たと笑う。
「聞きなれない銀行用語なども出てきますが、リアリティにこだわり、見ていけば分かるつくりにしたつもりです。いくら面白さ重視でも、嘘と思われたら、原作者に失礼ですから、銀行関係者が見ても頷ける世界を描いていきます」

 福澤氏は当初、映画監督がやりたくて、これからはTV局が映画を作る時代になると考え、TBSに入社。その後、ドラマにしかできない題材があることに、気づいていった。
「『3年B組金八先生』をはじめ、多くのドラマを手がけていくなかで、現場で学んだことも多いです。ドラマではストレートに半沢の活躍部分にフォーカスし、テンポ良く展開していく。そして、劇場版でより深いテーマを描きたい。原作もシリーズ3作目が最も映画に適しています」

 幼稚舎からの慶応ボーイで、ラグビーに勤しむ傍ら、映画に夢中になっていった。日本代表にも選ばれ、将来を嘱望されるラガーマンとして活躍しつつも、本人は『スター・ウォーズ』や『大脱走』などに興奮しながら、自ら映画をつくることを目標にしていたという。企画力に富み、オリジナリティ豊かなドラマが次々と生まれ、そこから映画に繋がるのが理想のかたちと、福澤氏は結ぶ。本作が人気を博し映画に繋がることを願ってやまない。
(ORIGINAL CONFIDENCE 13年7月8日号掲載)


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