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(2013/06/24)

好みの音楽は20、30代で決まる、音楽ライフ実態調査


音楽評論家・富澤一誠氏の呼び掛けにより、“エイジフリー”と呼ばれる40代〜60代前半の大人世代を対象にスタートした音楽の需要拡大施策。日本レコード協会加盟各社が参加し、オフィシャル・コンピレーションアルバムの制作や、CDショップ店頭でのキャンペーンを通し、大人層の掘り起こしを図っている。

 40代以上の大人の音楽リスナーの掘り起こしを目指し、09年にレコード各社参加のもとスタートした「大人の音楽〜 Age Free Music 〜」キャンペーンも、次回で10回目を迎える。CDショップ店頭等での継続展開により、少しずつ浸透してきたなかで、各レコード会社、CDショップ単体でも大人をターゲットに独自の商品企画やキャンペーンが行われている。そこで本特集では、各CDショップ担当者に、大人の音楽に対する捉え方を聞いたところ、立地条件や客層によって、考え方が異なることがわかった。さらに40代以上でも、個人によって音楽体験が異なっているため、よりきめ細やかなアプローチが必要なこともわかってきた。これらを踏まえて、さらに大人マーケット拡大のポイントを以下にまとめた。

 ひとつめは、40代以上すべてを対象とするよりも、好む音楽や年齢をピンポイントで絞り、「個」の過去の音楽体験と結びつくような展開の実施だ。今回、20〜60代を対象に実施したユーザー調査では、各世代が10代の頃、20代の頃…それぞれの年代で好きだった音楽ジャンルを尋ねたところ、20・30代で好きな音楽ジャンルがあらかた決まってしまうことがわかった。また、ひとくちに大人世代といっても、40・50・60代、それぞれに刺さる音楽ジャンルも微妙に異なっている。新星堂・保倉一秋氏は「その時代の空気がいかに1枚に集約されているかで売上が変わる」と話していたが、対象とするリスナーの好きな音楽から細かな生活スタイルまで設定したうえでの企画は効果的といえそうだ。


■楽曲の魅力を「再発見」してもらう

 さらに、ただ世代やジャンルで区切るだけでなく、楽曲の魅力を“再発見”できるようなアプローチも良いかもしれない。例えば最近増えているカバーアルバム。山野楽器ではジャズのカバーアルバムをきっかけに、JUJUの作品への問い合わせが急激に増えたという。また、新星堂などでも、もちろん購買層は若者が中心となっているものの、BENIらのカバーアルバムを購入する40代以上の客が目立ったという。定番曲を若いアーティストが歌唱することで、楽曲の魅力を再発見する人も多いようだ。

 また、歌手や楽曲、ジャンル以外でも、高音質CDが好評を得ている。アナログ盤で聴いていた懐かしい作品に、高音質という付加価値が加わることで、大人のリスナーの購買意欲を刺激する。山野楽器では邦楽の名タイトルを「Blu-specCD2」として発売した「日本の名盤復刻シリーズ」を店頭で大規模展開したところ、予想以上の売れ行きを記録したという。今後は邦楽タイトルでも高音質のアプローチを強化していくことで、大人の音楽リスナーが青春時代に聴いていた作品の良さを再発見する機会が増えそうだ。

 さらに、もっと手軽に買えるように、潜在ニーズを分析したうえで、新たな商品企画、価格設定をすることも必要であると、タワーレコード・山口典一氏は指摘している。今後はよりターゲットを明確化した「リスナーの顔が見える」展開が重要となりそうだ。(『ORIGINAL CONFIDENCE』13年6月24日号掲載)


世代別、最近好きになったアーティストリスト(「リアル音楽ライフ実態調査」特集記事から一部抜粋)
■関連記事
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