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(2013/06/03)

2012年ライブ市場、初の動員3千万人突破


12年4月にオープンした「Zepp Namba OSAKA」。12年は「関東」と「近畿」だけで全公演数の62%、動員数では全体の74%を占めた

 コンサートプロモーターズ協会(A.C.P.C.)がコンサートに関するデータ統計である「平成24年(2012年)基礎調査報告書」を公表した。正会員56社の年間(12年1月〜12月)公演数、動員数、売上額などをまとめたもので、数年来の好調を引き継ぐかたちで、12年も各指標が伸びを示している。


■初めて2万公演、動員3000万人の大台を突破

 コンサートプロモーターズ協会(A.C.P.C.)正会員56社の12年年間公演数の合計は2万44公演で前年比108%、動員数の合計も3228.1万人で前年比を116%とし、それぞれ調査開始以来、初めて2万公演、3000万人の大台を突破した。チケット収入の合計である総売上額も1701.4億円で、前年比は106%。11年に引き続き、3つの指標すべてが前年実績を上回った。

 近年はいわゆるベテランアーティストの活躍もあって、観客側の年齢層も上に向かって広がっており、これもライブ・エンタテインメント市場全体の底上げにつながっているようだ。

 また、前述の公演数、動員数、売上額の3つの指標それぞれの対前年増加率を比較すると、特に動員数の伸びが目立つ。1公演あたりの平均動員数は10年の1446人から11年には1504人となり、12年には1611人となった。規模の大きい公演ほど、その規模をさらに拡大させる傾向が進んでいるためで、国内アーティストの会場規模別の動向では、「ホール」「ライブハウス」の1公演あたりの平均動員数がほぼ前年並みだったのに対し、「スタジアム、アリーナ」の平均動員数は11年の6890人から12年は8051人に、「野外」も同じく11年の1万1314人から1万5709人へと、大幅な伸びを示している。

 パッケージ売上額上位の有力アーティストによる公演のほとんどが、このクラスの会場を舞台に行われていることを見ても、その好調ぶりが想像できるが、海外アーティストの動向においても、K-POPアーティストの公演規模の拡大などを背景に、概ね同様の傾向を示している。K-POP勢のさらなる好調も、今回の12年度基礎調査報告書における一つのトピックで、12年度からは海外アーティストの国籍別公演数、動員数における項目「アジア・オセアニア」から「韓国」を独立させて集計。「韓国」アーティストの1公演当たりの 平均動員数は4586人で、「北中米」の同1996人をはるかに上回った。11年までと同様、「韓国」を「アジア・オセアニア」に含めた場合の12年の平均動員数は4294人で、11年の3330人から、やはり大きな増加を示しており、K-POP勢の公演規模の拡大を裏付けている。

 ただし、特に国内の「スタジアム、アリーナ」クラスの会場は、すでにフル稼働に近い状態でもあり、業界を挙げての、公演についてのプランニングに関する工夫や、新たな会場建設へのはたらきかけなどが必要な時代にさしかかっているのかもしれない。

※調査データはすべて、一般社団法人コンサートプロモーターズ協会調査の平成22年(2010年)〜平成24年(2012年)『基礎調査報告書』に基づく。


ここ数年で公演、動員、売上が増加した(年別総公演数と総動員数、総売上額の推移グラフ)
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