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(2013/04/29)

外国人もハマる『のどじまん ザ!ワールド』人気の理由


『のどじまん ザ!ワールド』(NTV系)の五歩一勇治ディレクター(日テレ アックスオン 制作センター 制作2部)


優勝したダイアナ・ガーネット氏(アメリカ出身)

 外国人が日本の名曲を歌うカラオケ番組『のどじまん ザ!ワールド』が話題だ。日本の歌をこよなく愛す彼らが歌うことで、名曲の新たな良さを再発見させてくれる。絶妙な選曲についても気になるが、企画・演出の五歩一勇治氏によると、基本的には全て本人たちによる選曲だという。

 11年6月からNTV系で恒例特番として放映されている、外国人が日本の名曲を歌う『のどじまん ザ!ワールド』が話題だ。開始当初こそ土曜昼間、1時間の放映だったが、今年4月6日の7回目では土曜夜のゴールデン・タイムに3時間にわたって放映。固定ファンも多く、過去に優勝した2人のメジャーデビューも決まった。元々は、企画・演出を手がける五歩一勇治氏の、ネットでの偶然の発見から始まったという。

 「08年頃、たまたまYouTubeを見ていた時に、外国人が日本語で日本の歌を歌う動画を幾つも見つけました。僕自身、高校生の時にバンドで洋楽をコピーしていましたが、逆に外国の若い人たちが日本語で歌っていることに衝撃を受けました。しかも、皆上手い。この驚きと嬉しさを番組として伝えたい、と企画の立ち上げに至りました」

 五歩一氏はすぐに動画をアップした当人たちに番組の企画をメールするも、「最初は信用されなかったんですよ(笑)」と振り返る。しかし熱心な交渉を続け、1回目の放映が実現。視聴者からは「感動した」という声が多数寄せられ、その反響の高さから継続が決まった。3回目の放映からは夜7時からとなり、海外からの応募が続々と集まるようになった。


■本人選曲で世界に誇る日本の名曲を学ぶ

 出演者の選考はスタッフが行っているが、それぞれ気に入った候補者については、来日まで自らサポートしていくことで、リラックスして歌える環境を整え、ポテンシャルを引き出す。基準は「日本への愛を感じさせてくれるかどうか」というが、選曲は出場者本人に任せている。

 「事前に予選・決勝用と2曲用意してもらっています。他の人と重なったときだけ相談しています。彼らが楽しんでいないと、見ている人にも伝わりますし、彼らによって“日本が世界に誇る名曲”の存在を僕らが教えてもらっているのです」

 また、「背景を語りすぎて不公平になるのは避けたい」と、プロフィールなどを語りすぎないことを心がけているが、そのシンプルな構成が歌の魅力を引き立てる。視聴者からは「新しい発見があった」「こんなにいい歌だったのか」「日本を愛してくれて嬉しい」という声が多数寄せられている。

 実際、5月1日にメジャーデビューが決まったクリス・ハートが昨年10月に木山裕策の「home」を歌うと、レコチョクランキングで同曲へのアクセスが急上昇。外国人のカバーが視聴者に日本の歌の魅力を再認識させたのだ。

 「7月にはニコラス・エドワーズのデビューが決定しました。今後も2人には番組に出場してほしいと思います。プロとして活躍する彼らを負かそうと、世界中から応募してくれる外国人がいるからです。クリスとニコラス2人が一緒に紅白で歌う姿は観たいですね」

 「番組のコンピCDを」「ツアーを」という声もあるが、「過去の出場者85人全員が出られるなら、とお答えします。皆がファミリーですから」と五歩一氏。その温かいつながりこそが番組の大きな魅力で、視聴者はそれを感じ取って熱心なファンとなり、出場者たちも番組を愛し、帰国後もメディアやSNSを通じて日本の魅力を伝える。日本の歌を真ん中に、国境を越えた心の交流が育む次の展開にも期待したい。


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