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(2013/04/22)

次世代型ペンライトの可能性


SEKAI NO OWARIは2月22日、23日に開催した東京・国立代々木競技場第
一体育館公演で「シンクロ」を使用。「虹色の戦争」では会場を七色に彩った

 主催者側が無線通信を使って、自由に色などをコントロールできる「次世代型ペンライト」。すでに4社が提供を開始しており、国内外のアーティストのライブでも使用される機会が急増している。2月22日、23日のSEKAI NO OWARIのライブで使用された「シンクロ」を例に、今後の活用の可能性を探った。


■ペンライトの色を無線通信で自由に制御

 昨年のコールドプレイの公演での実施を皮切りに、国内ではUVERworldや堀江由衣、SEKAI NO OWARIなどのライブで実施され、活用事例が増えている「次世代型ペンライト」。国内でも複数の企業が開発に着手し、様々な製品が生み出されている。

 基本的な仕様としては無線通信を使い、色や点灯/点滅などを制御できるペンライトで、UVERworldが使用したのは、コールドプレイと同じ「ザイロバンド」と呼ばれるリストバンド式のもの。また、堀江由衣は本誌12年10月22日号で紹介したソニーエンジニアリング開発の「フリフラ」を使用した。そして、SEKAI NO OWARIが2月22日、23日に開催した東京・国立代々木競技場第一体育館公演で使用したのは、ファブコミュニケーションズが開発した「シンクロ」だ。

 「当社が開発した「シンクロ」は赤外線通信で光り方や色を制御できるシステム。無線通信と比べても、1つの制御信号出力ユニットで広範囲に通信でき、高速通信も可能です。すでに日産スタジアムでの動作テスト済み。同会場でも利用可能です」

 こう語るのはファブコミュニケーションズの和田守氏。そもそもペンライト自体は30年以上前から存在している。ただ、近年特に増えたサイリュームなど、観客が点けてしまえば、アーティスト側では自由に消すことができないのでは、ステージ演出を妨げてしまうと考えた。

 「そこから製品化までは約3〜4年かかりましたね。現在の仕様では、色の種類は256色まで対応しています。また、通信はペンライトに設定したIDで管理し、1公演で最大15ID まで割り振ることができます。つまり、会場を15に区分けし、各エリア別に色や点き方を指定できます。またペンライトのデザインもすべてオートクチュールで、アーティストの世界観やツアーのテーマに沿ったものを一から制作させていただきます」


■ライブ演出に参加する楽しみを提供

 同社では「グッズ」としてペンライトを販売するビジネスモデルではなく、赤外線でライトを制御できる「システム」を売っていく考えだ。

 「コンサート会場での希少なグッズとして購入することにご満足いただくのではなく、“演出に参加する楽しみ”を提供したいと思っています。自分の手にしたリストバンドが、会場の照明や、曲に合わせて色が変化する楽しさや一体感は、すでに実施したSEKAI NO OWARIの公演でも大変好評をいただきました」

 ペンライト以外にも同システムは使用可能。例えばアーティストの衣装に仕込んだLED と同期させたり、風船に同システムを組み込んで会場中に放ち、それを赤外線で制御し、色を曲に合わせて複雑に変化させる、といった演出も考えられる。もちろんライブ以外にもスポーツやアミューズメントパークでも活用できる。

 課題点としては、前述のようにすべてをオートクチュールで製作するため、準備期間は短くて2ヶ月。複雑な場合だと4〜5ヶ月を要する。また、観客が好きな色に変えること ができない点も挙げられる。

 「その点は研究を進めており、ペンライトの振り方で色を変化させられるものも検討しています。また、お客さんがステージ上のLEDライトを変化させることができるような、相互通信機能の開発も進めています」

 ペンライトに留まらない活用の可能性を示す「シンクロ」がライブやスポーツイベントの演出をどのように変えていくか、今後の活用法も大いに注目される。


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