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(2013/04/08)

三度浮上し、最高位大幅更新〜佐村河内守が異例のロングセールス



『佐村河内守 作曲:交響曲第1番《HIROSHIMA》』がクラシック作品としては辻井伸行『debut』(07年10月発売)以来となる異例のロングセールスを記録している。同作はこれまでメディアで佐村河内が紹介されるたびに売上を伸ばし、当週では発売以来、最高となる週間売上を記録し、自己最高位を更新した。


■前週100位圏外から自己最高位となる2位獲得

 全聾の作曲家として話題を集めている佐村河内守によるクラシックアルバム『佐村河内守 作曲:交響曲第1番《HIROSHIMA》』が、11年7月の発売以来、最高となる週間2.2万枚を売り上げ、2位を獲得。4ヶ月ぶりに自己最高位を更新した。

 聴覚を失った闇の中で、時に壁に頭を打ちつけながら、ストイックに作曲に向かう佐村河内の壮絶な人生が度々、TV等で取り上げられ、同作はその度に売上を伸ばしてきた。

 12年11月9日に初めてNHK総合『情報LIVE ただイマ!』に取り上げられると、12年12/3付で週間1.9万枚を売り上げ、前週の140位から9位へと大幅にランクアップ。さらに、12年12月にもNHK総合『あさイチ』で紹介され、12年12/24付の週間売上では1.3万枚(15位)を記録した。今回の躍進のきっかけとなったのもNHK総合で放送されたドキュメンタリー『NHKスペシャル 魂の旋律〜音を失った作曲家〜』だ。同番組放送終了後の4月1日にはデイリーランキング3位(0.4万枚)を記録。その後も順調に売上を伸ばし、前週175位から再浮上し、自己最高位を大幅に更新する結果となった。

 日本コロムビア A&R本部 インターナショナル制作部 部長 岡野博行氏は「1回の露出でこれほど強烈な反響を得たのは初めての経験」と驚きつつも、「やはり作品の力があってこそ。また、番組の内容も素晴らしいものでした。NHKのディレクター陣が、命をかけて作られたものだと感じ、心を込めて番組を作ってくれたことも、多くの人に、この作品が届く要因となった」と語る。

 加えて、昨年11月の反応を経験した事で、今回は放映前に充分な準備ができた点も好セールスを支えた。


■1月に弦楽作品集を発売、今秋にはピアノ作品も予定

 3月31日の放送は、東日本大震災の被災者に捧げる「レクイエム」を、被災者たちと交流しながら作り上げる日々を追った内容だった。これまで「孤高の作曲家」として力強い存在感を感じさせるアーティスト写真を公式サイト等で掲載していたが、今回の放送を前に、佐村河内の楽曲からも滲み出るような、「優しさ」を感じさせるものに変更したという。

「被災地の方々から「彼の曲に勇気づけられた」という声が多数届いたほか、タワーレコード仙台パルコ店さんから最も多くのバックオーダーをいただくなど、この作品が復興への「希望のシンフォニー」として、多くの方に届いているのを実感しています。また、昨年のTV放送時と比べても、放送中から放送後のTwitterのツイート数も10倍近く増えており、より幅広い音楽ファンに届き始めていると感じています」

 佐村河内は映画『桜、ふたたびの加奈子』(4月6日公開/主演:広末涼子、稲垣吾郎)の劇中音楽にも使用された『シャコンヌ?佐村河内守 弦楽作品集』を12年1月に発売。今後は、本年秋にピアノ作品集の発売を予定しているという。

「壮大なシンフォニーから、より研ぎ澄まされた弦楽曲へと繋げ、今度は“弾ける曲”を、という思いからピアノ作品を発表します。少しでも多くの方に佐村河内守の作品を届け、将来的には国民的作曲家として、愛される存在になればと願っています」

 4月10日にはCX系『めざましテレビ』に出演。13日にはNHKスペシャルの再放送も予定しており、今後もさらにセールスを伸ばしそうだ。


『佐村河内守 作曲:交響曲第1番《HIROSHIMA》』
大友直人,東京交響楽団
11年7月20日発売
2940円(税込)



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