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(2013/04/08)

10代の心つかむラジオ番組TOKYO FM『SCHOOL OF LOCK!』


08年から、番組から誕生したオーディション形式の音楽イベント『閃光ライオット』を年に1回開催。応募組数は5年目に1万組を突破した


『SCHOOL OF LOCK!』公式サイトのTOP画面

 10代の心をつかんでいるメディアのひとつに、TOKYO FMの『SCHOOL OF LOCK!』が挙げられる。中・高校生をターゲットに、番組を学校に見立ててパーソナリティの校長と教頭が様々な音楽を授業として紹介する音楽番組だ。学校の校舎をイメージしたホームページには、「応援部」「恋愛部」「バンド部」「おしゃれ部」といった10代に関心が高いテーマ別の掲示板が充実しており、リスナーはおしゃべり感覚で書き込みを楽しむことができる。

 番組のスタンスは、掲示板でのコメントと番組内での電話のコミュニケーションの両方で、リスナーとコミュニケーションを取ること。「書き込みと肉声の両方があってこそ、その子の気持ちに近づける」と、番組プロデューサーの清水綾氏は説明する。

 「どんなにネット上でやり取りをしても、書き込みだけで本当の気持ちを読み取るのは難しい。電話で肉声を聞いてやっと、その子のキャラクターや悩みの深さが分かって、気持ちに寄り添うことができるんです。番組制作にあたっては、そんな血の通ったコミュニケーションを意識しながら、リスナーとの共有感を大事にしています」

 番組の教室にあたる「学校掲示板」は、05年の番組開始時から予想を超える書き込み数があった。気軽に書き込めるような空気感をつくることも意識しているという。

 「当時は、ネットでのいじめが問題になっていた頃。匿名で人を傷つけるという陰湿なもので、心の傷を負う10代が多かった。そこで何でも自由に書き込めるという当時のネットセオリーを逆手にとって、番組の掲示板では書き込みをすべてスタッフがチェックすることにしたんです。現在は1日に150万PVもあるサイトですが、そこは専任者がコツコツと(笑)。審査は厳しくなく、リスナーには言いたいことがあるのなら意見として述べるようにと促しています。きちんとルールを提示したらみんな守ってくれていて、誹謗中傷のコメントは皆無ですね」

 さらに同番組は、デジタル世代に向けての対応も積極的に行ってきた。昨年4月には番組のアプリを立ち上げ、スマートフォンから掲示板に簡単に書き込みができるようにしたほか、同年11 月には、番組がプッシュするアーティストのコーナーを「手軽にサクサクと」楽しむことができる「スマホLOCKS!」を立ち上げ、スマートフォンサイトで毎日更新中だ。

 「ラジオ番組だけの放送はありえなくて、ウェブサイトでは放送内容を可視化できるよう、写真とともに放送後記を掲載しています。新しいデジタルツールができるたびに対応しているので、人手は常に足りない状況ですが(笑)、楽しんで仕事をしています」

 日々リスナーの声に耳を傾けることで10代の趣味嗜好が理解でき、それが企画にもつながる。そうした密なコミュニケーションが、番組の盛り上がりにつながっているようだ。


■関連記事
> 10代音楽ファンの心つかむイベント『閃光ライオット』(12年9月3日号)
> 温故知新で再評価「大人のロック」若年層にも訴求(11年2月28日号)



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