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(2012/03/18)

サカナクション、お茶の間への浸透でファン層拡大〜自己最高初動でアルバム1位


6thアルバム『sakanaction』で初の1位を獲得したサカナクション

 北海道・札幌出身の5人組バンド、サカナクションの6thアルバム『sakanaction』が自己最高となる初動売上8.3万枚で3/25付アルバムランキングの1位に初登場した。デビュー以来、アートワークやライブ演出なども含めた独特の世界観でファンを魅了してきた彼らだが、『笑っていいとも!』『SMAP×SMAP』などのTV出演でお茶の間へも名前が浸透しつつある。


■発売タイミングには『笑っていいとも!』などにも出演

 サカナクションの6thアルバム『sakanaction』が初動売上8.3万枚で、初となる1位を獲得。初動売上は、11年9月発売の『DocumentaLy』での4.6万枚の約2倍を記録する好スタートとなっている。

 これまで楽曲のみならず斬新なアートワーク、ミュージックビデオなどトータルの世界観で人気を拡大してきたが、本作収録曲でカギとなったのが12年8月発売の「夜の踊り子」だ。MVは「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」を手がけた田中裕介氏が監督を務めたが、富士山のふもとで“踊り子”が踊るなか、和装で演奏するという印象的な映像が話題に。2012年度モード学園(東京・大阪・名古屋)CMソングに起用されたこともあって、YouTube では250万再生を記録した。セールス面でも、前作を1万枚以上上回る初動売上3.1万枚を記録している。

 本作の発売にあたっては、EX系『ミュージックステーション』やTBS系『CDTV』、CX系『笑っていいとも!』『SMAP×SMAP』など、TV番組での露出が目立ったが、映像を含めた世界観の演出は、TV出演にあたってもアピールされている部分だ。ビクターエンタテインメント 制作本部 GMpV制作部宣伝グループの山上聡氏は、プロモーションのテーマについて、「表裏一体」と表現する。

 「タイアップ曲などを“表”に出ていく曲として、メディアを通じて発信していくことで、多くの人に知ってもらう。一方で、アルバムなどでは好きな音楽をとことん追求する“裏”の一面を見せる。地上波番組に出演しないバンドも多いなかで、彼らはメディア戦略すら表現手法のひとつと捉えているんです。今回、『CDTV』など初めて出演させていただく番組もありましたが、世界観を活かした見せ方をしてくださったことは大きかったと思いますね」


●サカナクション アルバムランキング実績

■怒涛のTV出演も次作への布石

 本誌期待度調査における発売1 週前のアーティスト認知度を前作と比較してみると、10・20代はもちろん、30・40代の数字も飛躍的に上昇していた。多数のフェス出演や、Twitter、Ustream、YouTubeなどのソーシャルメディアを通じて、世界観が知られるようになってきたなかで、タイアップやTV番組など表に出る機会が増えたことにより、一気にお茶の間へと名前が浸透することとなった。しかし、山上氏はむしろ「TV出演は次作へのスタートと捉えています」と話す。

 「インパクトはありますが、その場限りのものになりがちでもあり、興味を抱いたとしても、いざ購入となるとハードルは高い。コアファンになってくれるにはやはり時間がかかるんです。そこで重要となるのは、やはりライブなどの積み重ねです。ですから『sakanaction』の好スタートも、今回のプロモーションが響いたというよりは、これまでの積み重ねにあると思っています。様々なところで興味を持ってくれた方が、同じ目線で共感できるような演出を考えていきたいですね」

 SEKAI NO OWARI、ONE OK ROCKなど、ここ最近、バンドの活躍が目立つ。こうした動きが面となっていくことで、バンドシーンがさらに盛り上がることに期待したい。


●『sakanaction』『DocumentaLy』アーティスト認知度比較
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