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(2013/02/11)

ブシロード「響ミュージック」 質の高い楽曲制作目指し音楽事業強化


2月20日に発売されるサイキックラバーの「Vanguard Fight」


アニソン界の人気ユニットとして知られるサイキックラバー。TX系アニメ『カードファイト!! ヴァンガード リンクジョーカー編』のOP曲を担当する。

 カードゲーム、アニメ、ゲーム、イベントなど、多角的展開で売上を伸ばしているブシロード・グループが、レコード/音楽配信ビジネスを手がける響ミュージックを新設。今後はこれまで行ってきた音楽出版や芸能マネジメント事業などもここで強化していく。様々なコンテンツで音楽の重要度が増しているなか、質の高い楽曲制作を目指す。

 ブシロード・グループで昨年末から実稼動を始めた響ミュージックは、グループ内で行ってきた既存の芸能マネジメントや音楽出版事業に加え、レコード/音楽配信ビジネスの機能がプラスされた新会社。ネットラジオの企画制作やライブイベントの運営、商品化・通信販売という面でも同時に強化を図っていく体制だ。

 「今後、ブシロードが総合エンタテインメント企業を目指すためには、音楽という要素が必須です。外注的な対応ではどうしても確保できないような、機動性およびクオリティを、音楽周辺の機能を一元的に集約することで実現していきたいと考えています」と同社代表取締役社長の源田雅己氏。まずは、優れた楽曲を作ることをミッションにするという。

「ターゲット層を、たとえば『カードファイト!! ヴァンガード』というアニメのファン層、その外側のアニソン自体のファン層、さらに一般的な音楽ファンと考えた時、一番外側の層にもアピールできる完成度の高い楽曲制作を目指したい。作品の世界観とマッチするかはもちろん入念に気を配りますが、決してアニメ頼み、ゲーム頼みではなく、楽曲としてきちんと成立するものを提供していきたい、ということです」(源田氏)

 一方、ブシロード代表取締役社長の木谷高明氏は「音楽そのものの良し悪しについて私は判断できないので、響ミュージックのやりたいようにやってもらうつもり」と語る。

 「CD、ライブ、配信、タレントマネジメント、スクール運営など、音楽ビジネスではだんだん複合化が進んでいます。万が一、音楽単体で赤字になってしまったとしても、タレントバリューで、CM で稼ぐという方法さえある。つまり、収益の柱がどれになってもいい。全部の要素が絡み合って、上質なコンテンツが生まれて、結果的にグループ全体がうまく回ればいいんです」(木谷氏)

■様々な分野で重要度を増す音楽

 ブシロードは昨年からスマートフォンに特化したゲーム&コミュニティサービス『ブシモ』を稼動。グループ内には新日本プロレスリングもある。アニメはもちろん、そうした分野でも音楽は重要度を増していると説明する。

 「プロレスも含め、良質なコンテンツが先にあるからこそ安心して音楽でチャレンジできる。ライブについては、今のところはそうしたゲームやアニメの関連イベントでのゲストライブなどが中心。将来的には新人の発掘なども手がけていきたいと考えています」(源田氏)

 まずは人気コンテンツ『カードファイト!! ヴァンガード』のアニメ第3期のOP、EDをリリース。現状では、年間30作程度のCDリリースを想定している。「コンテンツ展開がゲーム、アニメ、声優ユニットとあるなら、今はユニットが一番バリューがあると思っています。ところが、アニメを放映していない時期など、ユニットでのイベント展開をうまく回していけない場合も出てくる。そんな時に自分たちで音楽を作っていれば、そうした事態は避けられるでしょう。ただ、ミルキィホームズのメンバー、三森すずこが4月にポニーキャニオンさんからソロデビューしますし、今後も他社さんとの組み方は臨機応変に対応していきたいと考えています」(木谷氏)

 キャラクターや作品、アーティストや声優へのロイヤリティとして各種アイテムを購入する層にとって、CDは嗜好品であり、関連グッズのひとつなのだという。だからこそ、質の高い音楽を提供したいという響ミュージックが音楽シーンにどんな新風を吹き込むのか、注目したい。

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