ヒットがみえるエンタメマーケット情報サイト

  • ORICON BiZ onlineのご案内
  • お問い合わせ
  • サイトマップ

東京ドームの音楽ライブ利用が過去最高に

(2017/11/22)

 『2017 ライブ・エンタテインメント白書 レポート編』によると、16年のライブ・エンタテインメントの市場規模は、前年比2.0%減の5015億円だった。16年は前半にさいたまスーパーアリーナと横浜アリーナという、今や音楽ライブには欠かせない2つのアリーナの改修時期が重なったことや渋谷公会堂をはじめとする主要会場の建て替えによる閉鎖が相次ぐという会場の減少の影響があったなかでのこの数字は、健闘したと言えるのではないだろうか。音楽ライブの公演回数自体は、前年より9.2%増の13万2081回を記録している。
 ライブ・エンタテインメント市場拡大にドライブがかかり始めたのは2010年代入ってからだ。上記レポートによると、音楽ライブの入場者数が初めて3000万人の大台に乗ったのが、今から4年前の2013年。その背景に、全国スタジアムの音楽ライブ利用の増加があることは言うまでもない。そこで、ここでは「東京ドーム」にフォーカスして、利用動向の変化を探ってみる。

開業当初は洋アーティスト中心、97年に逆転

 「東京ドーム」の前身は、職業野球専用の野球場「後楽園スタヂアム」(1936年)。その設立から半世紀を経た1988年3月17日に、日本初の屋根付き球場として開場して、来年3月で丸30年を迎える。初めて音楽の単独公演を行ったアーティストはミック・ジャガー(88年3月22日・23日)で、以降、多くのアーティストが同会場でライブを行っている。
 グラフ1に東京ドームの音楽ライブ(単独公演)の利用状況をまとめた。東京ドームの初年度の88年に行われたライブは全32公演(洋アーティスト:7組、邦アーティスト:10組)だった。そのうち、連続公演を行ったのは、マイケル・ジャクソン(12月:9公演)、スティング(10月:4公演)、ミック・ジャガー(3月:2公演)など洋アーティスト中心で、邦アーティストではBO・WYの2公演(4月:解散コンサート)が初であった。その後も、90年にはザ・ローリング・ストーンズが2月に10公演、3月にはポール・マッカトニーが6公演を行っており、90年代半ばまでは一般的に、東京ドームは海外の大物アーティストが連続公演を行う会場という印象が強かったのではないだろうか。



 ところが97年になると状況は一転する。この年の公演数は全18公演で、洋アーティストはKISSとホイットニー・ヒューストンの2組(3公演)であるのに対して、邦アーティストはB'z、Mr.Children、X JAPAN、L'Arc〜en〜Ciel、安室奈美恵、globe、米米クラブの7組(14公演)と、初めて洋邦の公演数が逆転した。以降、同会場における洋アーティストの公演数が邦アーティスを上回ることはなくなっ(グラフ1)。

08年、邦アーティスト利用が一気に増加

 次に訪れた転換期はそれから約10年後の08年。この年の公演状況を見ると、邦アーティストは11組(26公演)、洋アーティスト6組(10公演)、韓アーティスト1組(2公演)。邦アーティストの内訳を見ると、SMAP(6公演)を皮切りに、KinKi Kids(5公演)、KAT-TUN(4公演)、L'Arc〜en〜Ciel(3公演)、X JAPAN(3公演)と連続公演を行うアーティストが続出。洋アーティストでは、ボン・ジョヴィ、バックストリート・ボーイズ、セリーヌ・ディオン、ザ・ポリスが各2公演ずつを行い、韓国アーティストではリュ・シウォンが2公演行っている。

 2010年代に入ると、人気邦アーティストが連続公演を行うケースはさらに増加。また、2010年後半にK-POP旋風が吹き荒れて以降は、韓国ボーイズ&ガールズグループの公演数も急増しており、従来の洋アーティストの公演数が減少しているものの、それをカバーする形で公演数は右肩上がりに増えていった。その結果、今年、2017年の東京ドームでの音楽ライブ利用は過去最高の64公演を記録。これは、年間で週に1回以上音楽ライブが開催され、約350万人が来場していることになる。

12月は2日に1度以上のペースで音楽ライブを開催



 なかでも今年12月は、月別の利用も過去最多の17公演が開催されることになっている。12月1日の嵐公演に始まり、12月30日のHey! Say! JUMP公演まで、全17公演が開催される予定で、2日に1度以上、東京ドームで音楽ライブが行われていることになり、同会場の存在感をいっそう際立たせる状況になっている。
 来年は1月1日のHey! Say! JUMP公演を皮切りに7日・8日にはB’zが、6月には安室奈美恵が5月に4公演、6月に2公演を行うことがすでに発表されており、東京ドームの音楽ライブ利用の活況はまだまだ続きそうだ。

※東京ドームシティ「東京ドーム公演アーティスト一覧」を元にカウントしています
※文中・グラフの公演数は単独公演数を記載しています

Go to Page Top

Go to Page Top