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リアリティ番組で加速する韓国アイドルブーム

(2017/10/16)

リアリティ番組出身という共通点を持つTWICEとWanna One

 今年7/10付アルバムランキングで2位になった、韓国の9人組ガールズグループTWICEの日本デビュー作&ベストアルバム『#TWICE』(3形態/同13.1万枚)。男女海外アーティストによる1stアルバムの初週売上としては、少女時代の『GIRLS’GENERATION』(11年/同23.2万枚)、BoA『LISTEN TO MY HEART』(02年/同23.1万枚)に続き、3番目の高記録となった(※)。10/9付ではアルバムランキング4位は、今年8月に韓国でデビューしたばかりの11人組ボーイズグループ・Wanna One(ワナワン)の韓国でのデビューミニアルバム『1×1=1(TO BE ONE)』の日本仕様盤(2形態・輸入盤/週間売上1.3万枚)がランクインした。
 
 この2組に共通するのは、いずれも韓国のケーブルテレビMnetのオーディション番組、つまりデビューまでの過程をつぶさに視聴者に見せていくリアリティ番組出身であることだ。TWICEはJYPエンターテインメントの新人ガールズグループ「TWICE」のデビュープロジェクト『SIXTEEN』(15年5月〜7月放映)から誕生した。3ヶ月に亘って総勢16名の候補生たちが熾烈なバトルを繰り広げ、最終メンバーには日本人3人が残った。
 
 一方のWanna Oneは、視聴者が“国民プロデューサー”となってコンセプトやデビュー曲、グループ名などを決めるアイドル育成サバイバル番組『プロデュース101』のシーズン2(17年4月〜6月放映)で勝ち残った11人のボーイズグループだ。番組名の通り、101人の候補生がデビューを目指して競い合うといったもので、16年に放映されたシーズン1からは、期間限定で11人組女性ガールズグループ I.O.Iが誕生して人気を博した(今年1月に解散)が、Wanna Oneにそういった期間限定の制約はない。去る8月7日にミニAL『1X1=1(TO BE ONE)』でデビューするや否や、パッケージセールスはもとより、韓国の7つの音源配信サイトで1位、全音楽番組で軒並み1位になるなど、前代未聞の爆発的な人気となった。



一世を風靡した日本のオーディション番組『ASAYAN』

 かつて、日本でもオーディションを切り口としたリアリティ番組で一世を風靡した番組がある。それが、夢のオーディションバラエティーと銘打たれた『ASAYAN』(テレビ東京系)だった。同番組は、モーニング娘。や鈴木あみ(現・鈴木亜美)、CHEMISTRYら、多くのアーティストやタレントを輩出した。番組がスタートした95年は、小室哲哉や小林武史、つんく♂、織田哲郎、伊秩弘将といったプロデューサーが活躍していた時代だ。「小室哲哉やつんく♂プロデュースでデビュー」を目指して、多くの挑戦者が競い合い、視聴者は出演者の夢を叶えようと頑張る姿に感情移入した。
 
 しかし、『ASAYAN』は02年3月に終了。その背景には、さまざまな理由が挙げられるが、当時の音楽シーンには、沖縄出身のインディーバンドMONGOL800のアルバム『MESSAGE』(01)の200万枚を超す空前のヒットによって“インディーズブーム”が吹き荒れていたことも、誘引の1つではなかったか。以降、日本では、同番組ほど注目を集めた、毎週放送されるオーディション番組は生まれていない。
 
 2010年代に入って、韓国では数多くのTVオーディション番組が放送されてきたが、オーディションで選出するアーティストの卵を、個ではなくグループにすることによって、空前のアイドルブームを迎えていると言っていい。『プロデュース101』の成功の余波は大きく、10月からは、KBSでアイドル再起オーディション『THE UNIT』、JTBCでは、韓国の大手プロダクション・YGエンターテインメントのヤン・ヒョンソク代表自らが数百人の人材を一次審査で選ぶサバイバルオーディション番組『MIX NINE』がスタート。また、TWICEが誕生したオーディション番組のボーイズグループ版『Stray Kids』もスタート。「全員デビュー」をコンセプトにするなど、一捻りしたオーディション番組を展開する。果たして、次のTWICEやWanna Oneはどの番組から誕生するのか。韓国リアリティ番組熱はさらにヒートアップしていきそうな様相を見せている。

※再デビュー、グループからのソロデビュー等による作品は除く


ORICON BiZonline特別編集
『韓国ボーイズ&ガールズグループレポート 2017』

 03年の『冬のソナタ』や「ヨン様」の流行をきっかけに発生した韓流ブームは、少女時代やKARAが日本デビューした10年頃からはK-POPを中心とした第2次ブームを迎えた。その後、日韓関係の悪化等でブームは沈静化したと言われてきたが、2017年夏、TWICEやBLACKPINKをはじめとする大型新人の日本上陸が相次ぎ、第3次ブーム到来と注目を集めている。本レポートでは、今のK-POPファンの実態を明らかにする。
 

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