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アニメ化決定の将棋ラノベがシリーズ初のTOP10入り

(2017/07/24)

有名文豪たちによる話題のカップ焼きそばの「作り方」が遂に書籍化

 児童向けの書籍やアニメやゲーム関連といったバラエティ色の強い書籍が上位を占めるこの時期、総合BOOK部門で先週59位から39位へと徐々に順位を伸ばし今話題となっている書籍が、神田桂一・菊池良『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』(宝島社)だ。イラストを担当しているのは、『うつヌケ』(KADOKAWA)の著者でもある漫画家・田中圭一氏による描き下ろしとなっている。
 もしも村上春樹がカップ焼きそばの容器にある「作り方」を書いたら…元々ツイッターで発信され、その後ネット上で一気に拡散され話題となったツイートが書籍化された作品だ。太宰治、三島由紀夫、夏目漱石といった文豪から、星野源、小沢健二らミュージシャン、さらに池上彰や稲川淳二といったもはや文豪ではない人物も含む100通りのカップ焼きそばの「作り方」が描かれている。また、Instagram風、迷惑メール風、有名YouTuberなど、文学に親しみのなくても身近に感じられるような文体が収録されているのも面白い。文豪によっては作品を読んだことが無いにも関わらず、その特徴を捉えた文脈はあたかも知っているように感じてしまうのが印象的だ。これを機に、文豪作品を手に取るきっかけになるかもしれない。

名作『ポーの一族』、40年ぶりの新作続編がTOP10入り

 今週7/24付コミックランキング6位に初登場した『ポーの一族 〜春の夢〜』。1976年に連載が終了した萩尾望都の代表作『ポーの一族』の40年ぶりとなる新作続編で、前編が掲載され昨年7月に発売された小学館「月間フラワーズ」は大きな反響を呼び、少女漫画雑誌としては異例の増刷がかかった。その後、今年に入り5ヶ月連続で連載されている。
 『ポーの一族』は、「別冊少女コミック」にて1972年から断続的に連載されていたシリーズ作品で、少年の姿のまま永遠に生きる運命を背負わされたバンパネラ(吸血鬼)であるエドガーを主人公に描いた物語。当時の少女漫画界に革命を起こしたとも評される作品で、1976年には第21回小学館漫画賞・少年少女部門を受賞している。「〜春の夢〜」はエドガーと、同じくバンパネラであるアランとが、1940年代のイギリス郊外でナチスドイツから逃れて来たドイツ人姉弟と出会い、そこから展開して行くストーリーとなっている。紀伊国屋書店やジュンク堂書店、三省堂などの専業書店や、未来屋書店・くまざわ書店・有隣堂など女性客が多い書店での売上が高いことから、連載当時からの愛読者である大人の女性がメイン購買層となっていることがうかがえる。

アニメ化決定の将棋ラノベがシリーズ初TOP10入り

 「このライトノベルがすごい!2017」文庫部門で1位を獲得、さらに将棋ペンクラブ大賞で優秀賞も受賞した『りゅうおうのおしごと』。最新刊となる6巻が、7/24付文庫ランキングでシリーズ初のTOP10入りとなった。16歳の若さで「竜王」タイトルを奪取した後、大スランプに陥っていた主人公・九頭竜八一のもとに、弟子入り志願の女子小学生・雛鶴あいが現れる。対局してその才能に気が付き、弟子として育てながら九頭竜自身も成長していくという将棋界師弟ストーリー。
 著者の白鳥士郎は執筆にあたって「将棋世界」という雑誌を平成発行分すべてチェックするなど膨大な資料を基に綿密な取材を行い、さらに作中の棋士の手や符号、将棋界のしきたりについては日本将棋連盟全面協力の元、関西棋士の若手プロジェクト・西遊棋が監修を行うなど本格的な内容になっている。読後レビューには作者の熱い将棋愛が伝わる物語で将棋を全く知らなくても楽しめた、実際の将棋界エピソードをモチーフにしていて将棋に詳しい人もニヤリとしてしまう、といった高評価のものが多い。
  現在将棋界では14歳2か月でプロ入りを果たした藤井聡太四段がデビュー後負けなしの29連勝を達成して連勝記録を更新したニュースや、対戦相手となった加藤一二三9段ら個性豊かな棋士達に注目が集まるなど、空前の将棋ブームが起こっている。新刊に先駆けてアニメ化も発表されており、将棋界の盛り上がりと共に今後の動向に注視したい。

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